次回不採用ブレイキンの魅力を世界に発信
パリオリンピックで初めて実施された新競技・ブレイキン女子が9日行われ、湯浅亜実(25=ダンサーネームAMI)が金メダルに輝き、初代女王となった。
決勝はリトアニアのドミニカ・バネビッチ(17=ダンサーネームNICKA)と対戦。1ラウンドで音楽に合わせて動きを止める「フリーズ」を決めるなど、多彩な技と高い完成度で観衆を魅了し、昨年の世界選手権女王に3-0で勝った。
湯浅亜実は小学1年生から姉・亜優さんの影響でヒップホップを始め、駒澤大在学中の2019年に第1回世界選手権で優勝。2022年の世界選手権で2度目の優勝を果たした世界ランキング3位の実力者だ。
ブレイキンは1970年代にアメリカ・ニューヨークのスラム街で誕生。縄張り争いを繰り広げていたギャングたちが、暴力ではなくダンスで平和的に対決するようになったのが始まりとされている。
発祥の国アメリカのロサンゼルスで開かれる2028年の次回オリンピックでは不採用となったブレイキンの魅力を、湯浅亜実がコンコルド広場から世界に発信。10日に出場する男子の半井重幸(22=Shigekix)、大能寛飛(19=HIRO10)に男女ダブル制覇へ向け最高のバトンを渡した。
なお、福島あゆみ(41=ダンサーネームAYUMI)は準々決勝で敗退した。
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