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オリンピックのテニス出場資格、どうやって決まるの?

2016 10/27 18:11
オリンピック テニス
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Photo by Leonard Zhukovsky / Shutterstock.com

オリンピックは陸上や競泳種目が注目されがちですが、テニスも正式種目の一つとなっています。知らないうちに代表が決まっているイメージがありますが、どのような選考基準があるのでしょうか。

世界ランク56位以内、国別対抗戦の出場歴を加味して出場資格が決まる

実はテニスには五輪出場をかけた選考会が存在しません。では、何で決まるのかといえば、ざっくり言うとこれまでの戦績を加味した上で代表が決まります。大きく3つの条件をクリアする必要があり、最新の世界ランキングが56位以内に入っており、一つの国からは男女4人までが出場でき、さらには近年の国別対抗戦で2年以上の代表経験があることです。これらの条件を満たした選手が、オリンピックの出場資格を得ることができるのです。

ロンドンオリンピック以上の成績が期待される錦織圭

言わずと知れた日本を代表するテニスプレーヤー、錦織圭選手は前述の3つの条件に完璧に当てはまっており、国際テニス連盟からリオ五輪出場権を獲得したと通知が届きました。2012年のロンドン五輪では、3回戦で当時格上だったスペインのD・フェレールをフルセットで破ってベスト8に進出しました。
五輪のテニス種目におけるベスト8の進出は、1920年代に活躍した原田武一氏以来88年ぶりの快挙でした。リオオリンピックでは堂々の3位と日本国民に感動を与えてくれました。

出場資格を手にした女子代表は成長著しい土居美咲

一方、女子のリオ五輪テニス代表として選ばれたのは土居美咲選手です。1991年4月生まれで千葉県出身の土居選手はジュニア時代の2007年、同じくプロとして活躍する奈良くるみ選手と組んでウィンブルドン・ジュニア女子ダブルスを優勝して一躍注目を浴びました。2008年に17歳でプロに転向。2015年に開催されたBGLルクセンブルク・オープンでWTAツアーシングルス初優勝を飾りました。2016年7月現在、世界ランク36位と成長著しい期待の選手です。

国際テニス連盟の推薦によって日比野菜緒も女子枠獲得

オリンピックにおけるテニス種目の管轄は国際テニス連盟です。五輪への出場条件は世界ランク56位以内であることは前述の通りですが、オリンピックの出場枠は男女共に64枠あります。世界ランク以外での選出条件は国際テニス連盟と国際オリンピック委員会の推薦が必要です。その枠を与えられたのが、女子の日比野菜緒選手です。1994年11月生まれの愛知県出身で、2013年にツアーデビュー。15年のWTAツアー、タシュケント・オープンで初優勝を飾った新星です。

リオオリンピックは勝ってもツアーのポイントには加算されず

オリンピックのテニス種目はトーナメント制で行われ、男子は決勝(5セットマッチ)以外は3セットマッチです。五輪会場のコートはデコターフと呼ばれるハードコートで、有明テニスの森や有明コロシアムでも使われています。例年、8月に開かれる北米ツアーの真っ只中に開催されますから、スケジュール的にはかなり過酷です。
しかも、リオ五輪では勝利を挙げてもATP(またはWTA)ツアーのポイントには加算されないため、出場権を満たしていても疲労やジカ熱といったリスクを危惧して辞退をする選手も出てきています。

まとめ

オリンピックのテニス種目は世界ランク上位者に自動的に出場権が与えられる仕組みでした。ただ、世界ランクに左右されない「名誉」のみをかけた闘いなので、喜んで出場したいと思っている選手ばかりでもないようです。

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