アジアパシフィック選手権で優勝!ワールドゲームズ出場権も獲得
オーストラリア・クイーンズランド州サンシャインコーストで開催されていた「2025年女子ラクロスアジアパシフィック選手権大会」で女子日本代表が優勝した。
同大会にはアジアパシフィック圏内の計8カ国・地域が出場。日本は予選プールを3連勝で突破すると、10日の準決勝でフィリピンを13-4、11日の決勝でオーストラリアを9-5で下して見事、頂点に立った。
これにより、2026年に日本で開催される女子世界選手権大会のアジア・パシフィック代表1位枠を獲得(出場権は開催国枠で確保済み)し、今年8月に中国・四川省成都市で開催されるワールドゲームズ2025への出場権も獲得した。
コメント
■永島正和ヘッドコーチ
「今大会、ラクロス女子日本代表がこれまで一度も勝利したことのない世界トップ4のオーストラリアのフル代表に見事勝利することができました。若手が多いチーム構成のため、チーム始動時はなかなか上手くいかない日が続きましたが、厳しい環境の中でも仲間を信じ、前を向いて走り続けた結果、アジアチャンピオンの座を勝ち取りました。次は2026年に日本で開催される世界大会で、日本女子ラクロス史上初のメダル獲得に挑みます」
■小林遥佳主将
「今回、日本代表チームでは『アジアNo.1になり、アジアのラクロスを牽引し、日本ラクロス界をリードする存在になる』その目標とミッションを掲げてこの活動に取り組んできました。オーストラリアという強豪に勝ち、アジアの頂点に立てたことは、私たちだけでなく、日本ラクロス界全体にとって歴史的な瞬間であり、日本ラクロス界の新たなストーリーの始まりだと思います。この勝利は、チーム全員の努力と、これまで支えてくださった多くの方々のサポートがあってこそのものです。どんなに苦しい場面でも諦めずに最後まで戦い抜いた仲間たちを心から誇りに思います。この瞬間を糧に、さらに進化を続け、ラクロスを日本中、そして世界中に広めていきたいと思います。本当にありがとうございました!」
Ⓒ日本ラクロス協会
■中澤ねがい
「アジア大会で優勝できたことを心から嬉しく思います。今まで、オーストラリアに勝つことを目標に練習やミーティングを重ねてきました。1Qは拮抗し、本当に厳しい試合展開でしたが、2Qからは日本の強みであるスピード感のある攻撃や運動量を活かした守備が発揮され、徐々にリードを広げることができました。チーム一丸となって最後まで戦い抜くことができました。今回の日本代表は、これまで10人制の世界大会に出場したことのないメンバーで構成されており、このメンバーで優勝できたことは、日本ラクロス界の発展の第一歩だと思います。応援してくださった皆様に心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました!」
Ⓒ日本ラクロス協会
2028年ロサンゼルスオリンピック追加競技
ラクロスは棒の先に網のついたスティック(クロス)でテニスボール大の硬質ゴム製のボールを運び、約180センチ四方のゴールへシュートして得点を競う団体球技。両チーム10人、15分×4クォーター制で、サッカーとほぼ同じサイズのフィールドで行う。
その歴史は17世紀にさかのぼり、北米の先住民族が祭事や鍛錬のために行っていたものを、フランス系の移民が発見したのが始まりとされる。現在は92の国と地域で親しまれ、世界競技人口は約110万人に達するという。日本では大学生を中心に人気スポーツとして定着し、国内延べ競技人口は11万人に上る。
国際大会での最高位は、男子が2022年に開催された第11回ワールドゲームズでの3位(銅メダル)、女子が2024年8月に開催された女子20歳以下世界選手権大会での3位(銅メダル)。2028年開催予定のロサンゼルスオリンピックで追加競技として採用され、メダル獲得が期待されている。
Ⓒ日本ラクロス協会
【関連記事】
・ラクロス世界選手権、2026年女子・2027年男子とも日本開催 2028年ロス五輪で追加競技
・ラクロス全日本大学選手権男子は慶応義塾大が7回目、女子は早稲田大が初優勝
・ラクロスの歴史、日本代表はメダル狙える?2028年ロサンゼルス五輪で120年ぶり復活