競輪選手の階級について
競輪選手は、成績によって6つの級班に分けられています。S級S班、S級1班、S級2班、A級1班、A級2班、A級3班です。2016年1月現在で2380人の競輪選手がいる中で、最上の級班であるS級S班はたったの9名です。
この級班は優勝賞金が1億円超えのGPレース「keirinグランプリ」に出場できるので、競輪選手はこの階級を目指して日々戦っています。各階級の人数は、S級S班を頂点としてピラミッド型で分布しています。また、ガールズケイリンの女性選手は100名ほどで、全員がA級2班となっています。
階級の昇級、降級について
競輪選手の階級の昇級降級は、定額昇級と特別昇級で行われます。定額昇級は、年2回(1月と2月)行われまれ、1月から6月を前期、7月から12月を後期と定め、この間の成績を級ごとに評価します。平均競走得点から失格点を引いた点数を評価点とし、その数値によってS級の下位200人とA級の上位200人が強制的に入れ替わります。A級2班と3班の間でも同様の方法で150名が入れ替わります。
3場所連続で完全優勝するか半年ごとに行われるレインボーカップのファイナルステージで争った上位9名は特別昇級します。一戦一戦気が抜けません。
S級の競輪選手を目指すA級について
A級は、成績の上から1班、2班、3班に分かれています。通称A1選手といわれるA級1班は、A級の中の頂点ですから、ここで良い成績をあげればS級への昇級も夢ではありません。通称A2選手のA級2班は競輪選手として最初の目標であり、本格的な戦いのはじまりだと言えます。
また、ガールズケイリンの選手は全員がこの階級です。そして、通称A3選手のA級3班は、競輪選手としてデビューしたての選手が入る階級です。ここでのレースはチャレンジ戦といわれ7車で戦います。
競輪選手の頂点を含むS級について
S級は、S班、1班、2班とあります。通称SS選手のS級S班は選ばれた9名のトップ選手です。この階級に入れるのは競輪界の最強の選手だといえます。すべての選手がここを目指しますが、なるのは困難です。S1選手=S級1班は、S級S班の座を狙える実力があるトップクラスの選手です。
そして、S2選手=S級2班は、S級の中の最下位ですので、成績次第では、A級に降格してしまう可能性があります。そのため、一番力が入る階級かもしれません。S級の競輪選手たちも、下からの追い上げがあるので気が抜けません。
現在のS級S班の競輪選手は誰か
2016年のS級S班の選手たちは、全日本選抜競輪で優勝した山崎芳仁選手。日本選手権競輪・オールスター競輪で優勝の新田祐大選手。高松宮記念杯競輪・競輪祭優勝の武田豊樹選手。寬仁親王牌優勝の園田匠選手などのG1レースを制した選手に加え、獲得賞金額の上位選手である、平原康多選手、浅井康太選手、神山雄一郎選手、稲垣裕之選手、村上義弘選手の9名です。
S級S班には運と実力を兼ね備えた一握りの選手しかなれませんが、この中には、6回、7回とS級S班で活躍し続けている選手もいます。
まとめ
競輪選手にとって重要な階級について説明させてもらいましたが、納得していただけたでしょうか。一つでも上の階級を目指して、競輪選手たちは日々努力しています。こういうことを知った上で競輪を見ると、より一層面白おもしろ味が増すと思います。