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【菊花賞&富士S回顧】ヴェロックスは次走買い!先週のレースを振り返る

2019 10/21 11:50SPAIA編集部
2019年菊花賞インフォグラフィックⒸSPAIA
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ⒸSPAIA

混戦を制したのはワールドプレミア

「最も強い馬が勝つ」と言われている3歳クラシック最終戦の菊花賞(GⅠ・芝3000m)。今年は皐月賞馬サートゥルナーリア、日本ダービー馬ロジャーバローズが不在となったが、ヴェロックスをはじめとしてスタミナ自慢の馬たち18頭が出走してきた。

スタート後の最初の3コーナーで先頭に立ったのは10番カウディーリョ。2番手には9番ヴァンケドミンゴが続き、正面スタンド前を通過して淡々としたペースで1コーナーへと向かっていく。1番人気に推された13番ヴェロックスは好位の4、5番手、その1馬身後ろに2番人気の5番ワールドプレミア。さらにその直後には12番レッドジェニアル、14番サトノルークスが10番手あたりを追走していく。

2度目の3コーナー手前でペースは上がり、若干馬群は詰まってくる。4コーナーで外から17番タガノディアマンテが進出し、13番ヴェロックス、15番ホウオウサーベルなども早めに仕掛けて、横並びで最後の直線コースへと向く。

内回りコースとの合流点を過ぎ、抜け出してきたのは13番ヴェロックスだったが、その内から5番ワールドプレミアかわし去り先頭へ。そこへ外から14番サトノルークスが襲いかかる。ゴール前は混戦模様となったが、見事に5番ワールドプレミアが押し切って勝利した。勝ちタイムは3:06.0、2着はクビ差まで迫った14番サトノルークス、3着は13番ヴェロックスという結果に終わっている。

菊花賞の最年長優勝記録を更新

勝ったワールドプレミアは、これまで後方からレースをし、勝負どころでエンジンのかかりの遅さを見せていたが、今回は積極的な競馬で流れに乗ったし、距離ロスなく内々をうまく立ち回った。「これぞ菊男・武豊」というような完璧な騎乗だった。武豊騎手はこれがディープインパクト以来となる5回目の菊花賞制覇となり、菊花賞最年少勝利記録に加えて最年長勝利記録も更新した。

2着のサトノルークスは中団より後方からのレースとなったが、スムーズなレースができ、勝ち馬にあと一歩のところまで迫った。切れる脚はないが、長くいい脚を使えるタイプなだけに3000mという距離も合っていたのだろう。

3着のヴェロックスは、皐月賞2着、日本ダービー3着とクラシック3冠全てで安定した成績。早めの競馬で大敗も仕方なしという展開だったが、3着に粘ったのは能力がある証し。次走人気が落ちるようだと積極的に狙ってみたい。今後は古馬との対戦になるが、切れ味がないだけに持ち味が生かせるのは、直線に坂のある中山や阪神あたりではないだろうか。

驚いたのは5着となったメロディーレーン。今回の馬体重は340kgと超軽量の牝馬だが、使った上がりは最速タイの35.7。後方からの末脚は目を見張るものがあり、かなりのスタミナを秘めている。そのスタミナを武器に、引き続き長距離レースでの活躍が期待される。

2019年菊花賞インフォグラフィックⒸSPAIA

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予想は門田氏と京都大学競馬研究会がヴェロックスを本命にしていたが、ともにワールドプレミアとサトノルークスは無印で的中とはならず。三木氏の本命レッドジェニアルは6着、東大ホースメンクラブの本命ヴァンケドミンゴは17着に終わった。

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ゴール前の激戦を制したのはノームコア

10月19日(土)、東京競馬場では富士S(GⅢ・芝1600m)が行われた。前日から降り続いた雨の影響が残り、稍重でのレースとなった。1番人気に支持されたのは3歳馬アドマイヤマーズ、2番人気はヴィクトリアマイルを勝利して以来となるノームコアだった。

スタートでカテドラルが出遅れ、後方からのレースとなる。先手を取ったのは好スタートを決めたトミケンキルカス、2番手にショウナンライズという展開で前半600mは35.0秒というスローペースでレースは流れる。アドマイヤマーズは中団やや後ろ、ノームコアはアドマイヤマーズの1馬身後方を追走する形となった。

4コーナーを過ぎても隊列は変わらず、直線コースへ。残り400m地点では前は5頭が横並びとなり、エメラルファイトが先頭に躍り出た。しかし外からレッドオルガ、さらに大外からノームコアとレイエンダの2頭が一気に急襲し、ゴール前の展開は一転。激戦を制したのはノームコアだった。際どい2着争いはアタマ差でレイエンダが制し、レッドオルガは3着という結果に終わった。勝ちタイムは1:33.0。

2019年の富士ステークスを勝ったノームコアⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

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2019年の富士ステークスをノームコアで勝ったルメール騎手ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

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予想は東大ホースメンクラブがレッドオルガを本命としており、△ながらノームコアとレイエンダも押さえていた。1番人気のアドマイヤマーズを斤量を嫌って軽視したのも正解であった。2、3、4番人気での決着ながら、3連複は7610円と美味しい配当となった。

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