開幕週ながら上がりがかかる
先週末はサウジアラビアロイヤルCと毎日王冠は堅い決着だったものの、凱旋門賞も含めると予想した3レース全てを的中させることができた。これは中山競馬場で見た“彩雲効果”だったのか定かではないが、今週もこの調子をキープして、的中させたいところだ。
10月13日(日)、京都競馬場では牝馬クラシックの最終戦、秋華賞(GⅠ・芝2000m)が行われる。今年は桜花賞馬グランアレグリア、オークス馬ラヴズオンリーユーは不出走。ダノンファンタジーやクロノジェネシスなど、実力馬が出走するものの、混戦模様となっている。
そんな秋華賞について、先週の馬場傾向と過去10年のレース結果、出走馬の馬場適性の観点から分析していく。
まずは10月5日と6日に京都競馬場で行われた芝のレース結果を振り返っていこう。
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重賞の京都大賞典は2:23.5とまずまずのタイムが出ていたものの、春以来となる開催の開幕週というということを考えると、やや時計がかかっていたと言えるだろう。
それは上がりタイムを見ても同様で、勝ち馬の平均上がりは34.6だった。12レース中33秒台の上がりを使ったのは、3レースのみ。内回りコースで行われたレースでは、日曜最終の1200m戦を勝ったエイティーンガールが34.1だったのを除くと、いずれも34秒台後半から35秒台の上がりとなっていた。
脚質では開幕週らしく、10レースが逃げ・先行馬が断然有利という結果が見られた。その一方で外回りで行われた2レースは後方からの追込も決まっており、秋華賞くらいのメンバーなら、展開次第では後方待機組の出番もあることを頭の片隅に入れておきたい。
器用さと持続力を兼ね備えた馬を狙え
続いて過去10年の秋華賞の上がりタイムはどうだったのかについても振り返っておく。
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33秒台の上がりを使って、馬券に絡んだのは2012年、2016年、2018年の3回のみ。その年の勝ち馬はジェンディルドンナ、ヴィブロス、アーモンドアイと後に海外でGⅠを勝つほどの実力馬だった。
過去10年の平均上がりを見ても1着34.2、2着34.5、3着34.5となっているように、基本的には34秒台の上がり決着に強い馬を狙うべきレースだ。
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続いて脚質についても調べてみると、内回りコースにも関わらず2011年と2016年を除いて、道中10番手以下を追走していた馬が馬券に絡んでいるということが見てとれる。先週の馬場傾向とは少し違うのは気になるところ。
狙うべきは内回りに対応できる器用さと、長くいい脚を使える持続力を兼ね備えている馬だと言える。ただし、今年は道悪になることが予想されるので、雨馬場への適性の高さも必要となってくるだろう。
ローズSはいいテスト
今年の出走馬の中からピックアップした推奨馬は以下の7頭。
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3着以内に入った時の平均上がりが、過去10年の秋華賞の平均上がり34.2と全く同じだったのは、サトノダムゼルとシゲルピンクダイヤ。
中でも注目はシゲルピンクダイヤ。前走のローズSでは、先行するレースを見せたが伸びあぐねて4着だった。この結果からも、やはり脚をためる競馬の方があっていることが改めて分かり、いいテストになったはず。良績が1600mに集中している点が気掛かりではあるが、ロスのない競馬で何とか3着以内に好走してくれることを期待したい。
サトノダムゼルはキャリア3戦と浅いが、うち2戦で重馬場をこなしているのは心強い。前走と2走前は先行しているが、デビュー戦では差す競馬で勝っており、後ろからのレースになっても問題ないだろう。
平均上がり34.1のカレンブーケドールは、切れるというより長くいい脚を使うタイプで、京都の内回りは向いているだろう。走ったことがないので、道悪をこなせるかは何とも言えないが、オークス2着の実績を信頼したい。
ダノンファンタジーは、もともと33秒台の脚を使っていたが、究極の瞬発力勝負では分が悪いイメージがあったので、前走のローズSには驚いた。京都の2000mに変わるのはプラス材料なので、今回も期待が持てる。
クロノジェネシスは常に安定した成績を残している。実績、実力は申し分ないがオークス以来のぶっつけ本番なので、その点だけが不安材料だ。
フェアリーポルカは紫苑Sで2着から秋華賞に挑む。上がり平均が34.7と切れる脚はないが、立ち回りがうまいので前走のようにロスのないレースをすれば、馬券圏内に好走する可能性はあるだろう。
そして最後にエスポワールまで押さえておく。上がり平均は34.8だが、近2走は道悪馬場で連勝している。馬場が悪化すればするほど、この馬にとってはプラスに働くと考えるので、怖い存在だ。
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