速い上がりを使える馬を素直に信頼
先週の中山競馬場では、スプリンターズSの発走直前と厩舎での撮影から帰ってきた後の2回、虹のような現象を見ることができた。
ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
最初は変わった虹だと思っていたところ、ベテランカメラマンに「彩雲」という現象だと教えてもらった。早速調べてみると、これは太陽の近くを通りかかった雲が虹色に輝く現象で古来から「良いことが起こる前触れ」とも言われているそうだ。今週は重賞レースも多いだけに、彩雲効果で一つでも多く的中ができれば……と願う。
10月6日(日)、秋の東京開催の開幕週に行われるのは、天皇賞・秋の前哨戦である毎日王冠(GⅡ・芝1800m)。フルゲートになることは少ないが、毎年実績ある馬が参戦し、高レベルなレースを繰り広げることが多い。
今年は日本ダービーで2着だった3歳馬ダノンキングリーと、安田記念で現役最強馬アーモンドアイを破って勝利したインディチャンプなどが参戦予定。開幕週なので、先週の馬場傾向と比較することはできないが、上がりタイムなどの馬場適性の観点からレースを分析していく。
まずは過去10年で馬券に絡んだ馬たちの上がりタイム。
ⒸSPAIA
1着馬と2着馬の平均上がりタイムは33.5、3着馬は33.4と馬券圏内に好走するには、瞬発力が必要なことが見てとれる。馬券に絡んだ30頭のうち、上がり33秒台を使ったのが17頭、32秒台の上がりを使った馬は7頭いる。上がりタイムという観点では、平均の上がりタイムが速い馬を素直に評価するべきだろう。
続いて過去10年で馬券に絡んだ馬の通過順位も見ておこう。
ⒸSPAIA
開幕週ながら、差し・追込馬が有利というデータとなっている。特に追込馬は人気薄で穴をあけることが多く、2009年のハイアーゲーム(10番人気)、2010年のネヴァブション(9番人気)、2016年のヒストリカル(11番人気)は高配当をもたらした。
その一方で、2015年に勝利したエイシンヒカリ、2018年に勝利したアエロリットと1番人気の逃げ馬がきっちりと人気に応えているケースもあるので、ある程度人気になりそうな逃げ馬は押さえておく方が良さそうだ。