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【サウジアラビアRC】出世レースを制するのはどの馬だ 馬場傾向にぴったり合うのはサリオス

2019 10/4 17:00三木俊幸
イメージ画像ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
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ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

過去5年で4頭のGⅠ馬を輩出

かつて、いちょうSという名称で親しまれたサウジアラビアロイヤルC(GⅢ・芝1600m)は、エアグルーヴやメジロドーベル、イスラボニータなどのGⅠ馬を輩出した歴史がある。2014年に重賞に格上げされ、2015年からは現レース名で施行されるようになった。

重賞に格上げされて以降5年間のうちに、いちょうSではクラリティスカイ、サウジアラビアロイヤルCではブレイブスマッシュ、ダノンプレミアム、グレンアレグリアの勝ち馬4頭が、後にGⅠウィナー(2015年に優勝したブレイブスマッシュはオーストラリアに移籍後にGⅠを勝利)になっている。これはまさに、出世レースと呼ぶにふさわしい。

そんなサウジアラビアロイヤルCを馬場適性の観点から予想を行っていく。今回は「サウジアラビアRC」のレース名になった過去4年のデータから、馬券に絡んだ馬たちがどのようなレースをしたのか見てみよう。

過去5年の通過順位ⒸSPAIA

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全体的には好位につけて前目でレースを運んだ馬と、中団の7、8番手からレースを進めた馬が馬券に絡んでいる。道中14-16という通過順位だったステルヴィオが2着となった2017年の例もあるが、開幕週に行われるレースといこともあり、基本的には好スタートを切りしっかりと流れに乗ることが大切だ。続いて上がりタイムについても見ていく。

過去10年の上がりⒸSPAIA

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2015年のレースでは、勝利したブレイブスマッシュと2着のイモータルが33.4、3着のアストラエンブレムが33.0という末脚を繰り出し、この時期の2歳馬としてはかなりの瞬発力が要求されるレースとなった。しかし、近2年のダノンプレミアム、グランアレグリアはともに34秒台の上がりで、強い馬が先行してそのまま押し切るというレースを見せている。

優勝馬の上がり平均は33.9ながらも、能力が抜けている馬が出走してくるのであれば、無理に逆らわない方がいいのかもしれない。だが、3着の平均上がりを見ると34.2となっている。34秒台の上がりしか使えない馬でも台頭できていることから、長くいい脚を使うタイプも馬券に入れておきたい。

将来GⅠを勝てる素質馬サリオス

今年のサウジアラビアロイヤルCのメンバーからピックアップした推奨馬は以下の通り。

3着以内に好走したときの平均上がりⒸSPAIA

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本命はサリオスで問題ないだろう。新馬戦では中団を追走しながらも、直線では逃げるアブソルティスモを全く相手にせず、余裕たっぷりで勝利。それでいて、上がり33.1には驚きを隠せない。将来GⅠを勝てる素質を秘めているだけに、ここもあっさりと通過してもらいたいところだ。もちろん馬券は頭固定で狙いたい。

同じく新馬戦で上がり33.1を使ったクラヴァシュドールも能力が高い。エンジンのかかりは少し遅いタイプかもしれないが、一度スピードに乗ってしまえば一級品のスピードを持っている。早めのレースで勝機をつかみたい。

新馬戦では逃げて上がり34.7を使ったアブソルティスモだったが、サリオスに完敗。しかし2戦目ではキッチリと勝ち上がり、能力が高いことを証明した。瞬発力勝負ではサリオスに敵わないので、ため過ぎず早めに動くレースに持ち込みたい。

ロードエクスプレスは、先行して長くいい脚を使うタイプだ。新馬戦での上がりは35.4と平凡ながら、最後は余裕を持っての勝利。今回は200mの距離延長となるが、むしろマイルの方が合っているのではないかと考える。

新馬戦では、道悪に加えて1400mは少し忙しかったようにも感じたエンジェルサークル。しかし、2戦目で上がり33.9、後続に0.6秒差をつける快勝で変わり身を見せた。勝ちタイム、上がりとも平凡だったが、今回も流れに乗れれば馬券圏内に好走してもおかしくないだろう。

▽サウジアラビアロイヤルC予想▽
◎サリオス
○クラヴァシュドール
▲アブソルティスモ
☆ロードエクスプレス
△エンジェルサークル

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