サートゥルナーリアが圧倒的な力の違いを見せつける
9月22日(日)、突然降りだした雨の中、阪神競馬場では菊花賞トライアルの神戸新聞杯(GⅡ・芝2400m)が行われた。頭数は8頭と少なくなったが、サートゥルナーリアやヴェロックスの参戦もあり、注目のレースとなった。
スタートから押し出されるようにハナに立ったシフルマン、サートゥルナーリアはその直後の2番手をぴったりとマーク。3番手にはレッドジェニアル、4番手にヴェロックスという隊列で前半1000mを63.4秒というスローペースで通過する。
サートゥルナーリアは絶好の手応えのまま、早めに先頭に立つ形で直線コースへ向くと、あとは力の違いを見せつけるだけだった。軽く気合いをつけられただけで、後続との差をぐんぐんと広げ、2着のヴェロックスに3馬身差をつけて勝利。勝ちタイムは2:26.8だった。3着には後方2番手から追い込んだワールドプレミアが入り、この3頭が菊花賞への優先出走権を獲得した。
サートゥルナーリアは上がり32.3というとてつもないタイムで勝利。2着ヴェロックスも32.5という上がりを使ってはいるものの、サートゥルナーリアより後ろからレースを進めてしまってはお手上げ状態。まさに完敗だった。
サートゥルナーリアが使った上がり32.3秒は今までの神戸新聞杯勝ち馬の中では史上最速。あのオルフェーヴルが32.8秒。当時の1000m通過が63.5秒と今回とほぼ同じ。サートゥルナーリアはオルフェーヴルと肩を並べるような馬なのかもしれない。
予想は、東大ホースメンクラブの◎シフルマンは6着と完敗。馬券のキーになる“第3の馬”にはなれず、穴党にとっては手も足も出ないレースだった。また三木氏は◎ヴェロックス、○サートゥルナーリア、△ワールドプレミアと予想した馬が上位入線し、的中とは言えるものの3連複320円と配当は寂しいものだった。
《予想記事》
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