横山典弘騎手らしい見事な逃げ切り
関東地方に台風が接近し、一時は開催が危ぶまれた中山競馬場だったが、幸いにも京成杯オータムハンデキャップ(GⅢ・芝1600m)は晴天で開催された。サマーマイルシリーズの優勝を狙うグルーヴィットが1番人気となっていたが、上位7頭が単勝10倍以下となるなど、混戦のメンバー構成で争われた。
好スタートを決めて内からジャンダルムがハナを奪うかと思いきや、ハンデ52kgのトロワゼトワルが逃げる展開となった。リードをぐんぐんと広げ、7馬身ほどの差をつけて前半600mを33.3という速いペースで通過。2番手にプールヴィル、3番手にはディメンシオンとジャンダルムという隊列で直線コースへと向く。
しかし、なかなか差は縮まらず、トロワゼトワルがセーフティーリードを保ったまま勝利。横山典弘騎手らしい見事な逃げ切りだった。2着はディメンシオン、3着にはジャンダルムが入った。勝ちタイムは1:30.3で日本レコードを更新した。
このレースでサマーマイルシリーズは終了したが、優勝条件を満たした馬(12点以上かつ1勝以上挙げた馬)がおらず「該当馬なし」という結果に終わった。
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SPAIA予想陣は、3人とも差し馬が有利とみて予想しており、門田氏の本命フローレスマジックは14着、三木氏の本命クリノガウディーは6着、喜畑氏の本命プロディガルサンは5着という結果に終わった。
ただし、喜畑氏は保険でボックスの馬券を買っておりサマーシリーズ初的中。ただ、払戻金5,760円では今までの負債を返せるはずもなく、残念な結果となった。
《予想記事》
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逆転でのサマースプリントシリーズ優勝
阪神競馬場では、サマースプリントシリーズの最終戦、そしてスプリンターズSの前哨戦という位置付けのセントウルS(GⅡ・芝1200m)が行われた。
先行争いは激しくなり、マテラスカイとラブカンプーが競る形となったが、最終的にはマテラスカイが逃げる展開で、前半600mを33.0で通過していく。しかし、ファンタジストやミスターメロディあたりも早めに動きだし、4コーナーではひと固まりで直線へ。
直線半ば辺りで、大外から1頭違う脚で差してきたのがタワーオブロンドン。2着のファンタジストに3馬身差をつける完勝。タイム1:06.7はこちらもレコードタイム更新となった。タワーオブロンドンは、函館スプリントS3着、キーンランドC2着、そしてセントウルS1着で合計21ポイントを獲得して逆転でサマースプリントシリーズ優勝を飾った。
SPAIA予想陣では、サマースプリントシリーズの優勝を本気で狙っての参戦と読みきり、門田氏、三木氏がタワーオブロンドンを本命にしていたが、2着のファンタジストを押さえておらず、惜しくもハズレ。喜畑氏の本命イベリスが3着、上位馬も押さえていたが、ミスターメロディとの2頭軸にしており、強気の買い目がアダとなってしまった。
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この2レースをもって、サマーSPAIAシリーズの馬券対決は終了。結果は上記の通りとなった。
《予想記事》
【セントウルS】強行軍は決意の裏返し 逆転優勝へ!本命は全てを満たすタワーオブロンドン
うれしい重賞初制覇&初的中
9月7日に中山競馬場で行われた秋華賞トライアル、紫苑S(GⅢ・芝2000m)。ここ最近、惜しい予想が続いていた東大ホースメンクラブが今週こそはと意気込んで予想したレースを振り返っていこう。
ハナを奪ったのは、これが初の芝でのレースとなったメイクハッピーだったが、オークス2着馬のカレンブーケドールがぴたりと2番手を追走する形でレースは流れる。直線に向き、カレンブーケドールが抜け出しを図ったところを内からフェアリーポルカ、外からパッシングスルーが襲いかかり、ゴール前は2頭が接戦に。わずかにこの争いを制したのはパッシングスルー、これがうれしい重賞初制覇となった。
この結果、勝ったパッシングスルーはもちろん、2着のフェアリーポルカと3着のカレンブーケドールまでが10月13日に行われる秋華賞への優先出走権を獲得した。
予想は見事に◎パッシングスルーが勝利。今回は△フェアリーポルカ、○カレンブーケドールまでキッチリと押さえており、東大ホースメンクラブにとってもSPAIAでの記念すべき初の完全的中となった。
《予想記事》
【紫苑S】“先物買い”で好配当を狙う 大外枠も好材料!東大HCの本命は配当妙味があるこの馬