1年に1頭が馬券に絡む計算になる斤量57kg
7月21日に中京競馬場で行われるのは中京記念(GⅢ 芝1600m)である。ハンデ戦ということで難解なレース。近走、予想の当たらない自分としてはかなりハードルが高いレースである。まあ、つべこべ言わずに予想に入ろう。この条件で中京記念が行われるようになって今年で8年目なので、過去7年のデータで予想していく。
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このレース荒れる印象はあるが、単勝オッズを見る限りは勝ち馬は単勝20倍未満の馬から出ている。50倍以上の馬は馬券に絡んだことがなく、あまり突拍子もない馬からいくのはナンセンスなのかもしれない。
まずは特徴的なデータとして「斤量別成績」を挙げる。
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ハンデ戦ということもあり、軽ハンデ馬に注目かと思いきや、55kg以下の馬は不振。注目は57kgの馬で過去7年のうち馬券圏内に来たのは7頭おり、平均すると1年に1頭は馬券に絡む計算となる。今年は57kgを背負うのはロードクエスト1頭のみでこれは外せない。56kgも勝ち星こそないものの6頭が馬券圏内に入っており、こちらも注目である。
馬体重は460kg以上が必要 脚質は追い込み馬に注目
続いて「馬体重別成績」。
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直線に坂があり、タフな設定になっている中京芝コース。しかも最終週で芝は荒れ気味。これでは軽量馬にとっては過酷な条件と言わざるを得ない。過去7年のデータでも460kg未満の馬は馬券圏内にも来ていない。理想は480kg以上となる。
最後に「脚質別成績」。
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他のレースに比べて追い込み馬の活躍が目立つ。前にいるに越したことはない競馬の世界において、この数字は特異。また、逃げ馬も過去7年で1頭も馬券に絡んでおらずこれも意外だった。
注目は3つのデータ
今回は「斤量57kgまたは56kg」×「馬体重460kg以上(よりいいのは 480kg以上)」×「追込馬」に注目。
これにぴったり当てはまるのがロワアブソリュー。3走前にオーロCで鮮やかな追い込みを見せてオープン勝ち。左回りの競馬場の成績は(5,2,0,6)で複勝率5割以上と得意としている。この馬の欠点はポカが多いことだが、前走は半年ぶりだっただけに、叩いた上積みはありそう。狙うなら今回かも。
対抗はロードクエスト。こちらは体重でマイナスだが、唯一の57kgで出走する馬だけに評価を上げた。近走不振だが、重賞3勝馬だけにこれくらいのメンバーなら。
あとはヒーズインラブ。こちらも3つのデータに該当するが、昨年のダービー卿CT(GⅢ)を勝った時が完璧な乗り方で、展開もうまくはまった。そこから掲示板に届くか届かないかの成績を続けているだけに、真の実力を問われると少し不安はある。あくまで押さえまで。
キャンベルジュニアも3つ条件を満たしている。もともと1400~1600mを走っていたが、ここ3走は1200mに出走し結果を残せず。あとは久々の1600mに戸惑わなければ。
今回サマーシリーズの一戦だけに「サマーSPAIAシリーズ」の予想対決。5000円をどう振り分けるかだが、難しいレースだけにまずは挙げた4頭の馬連500円ずつ(計3000円)と、ロワアブソリューからロードクエストにワイド1000円、ヒーズインラブ、キャンベルジュニアに500円ずつ。
久々に手広くいったが果たして?
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