プラス32キロも関係なし!完璧な騎乗で重賞初制覇
先週の競馬界はフェブラリーSで、藤田菜七子騎手がGⅠ初騎乗ということで話題は持ち切りだった。ただ、そんな中でも土曜日には高松宮記念やヴィクトリアマイルにつながる重要な一戦である京都牝馬S、日曜にはウオッカの仔、タニノフランケルの重賞初勝利がかかる小倉大賞典も行われた。予想したこの3つのレースを振り返っていきたい。
まずは土曜に行われた京都牝馬S。勝ったのは9番人気のデアレガーロ。ペースを考えると位置取りは完璧だったし、馬群でじっくり足をためてロスなく乗った池添にあっぱれ。2着のリナーテは勝ち馬とは位置、コース取りの差。勝った馬がうまく乗っただけに、重賞戦線でもやっていけることを十分証明して見せた。3着には2番手から53kgの軽ハンデをうまく生かしたアマルフィコーストが入った。
予想は、軸のリバティハイツは伸びを欠いて9着と結果が振るわず。予想のテーマは「実績」と「勢い」だったが、2、3着の馬は該当しておらず、散々な結果となった。
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3連単は高配当に
日曜日、小倉競馬場で行われた小倉大賞典は見応えのあるレースだった。5番手から追走したスティッフェリオが直線で丸山騎手のムチに応えて抜け出そうとしたが、内にいたタニノフランケルが思った以上の粘り。最後まで激しい攻防となったが、何とか叩き合いを制したのはスティッフェリオ。2着には健闘むなしくタニノフランケルが入った。3着には最低人気のサイモンラムセスが入り、1着3番人気、2着1番人気が入ったが、3連単379,540円と荒れた。
予想は狙った角居厩舎のタニノフランケルが2着に入ったが、単複と馬連を2点買っており、競馬用語で「損をする」=「ガミを食う」が語源の「トリガミ」の結果に。なかなかうまくはいかないものである。
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コパノキッキングは5着
今年最初のGⅠフェブラリーSには14頭が出走。インティが軽快に逃げてそのまま押し切った。これで7連勝。初GⅠだったが、一気にスターダムにのし上がった。ゴールドドリームは急追を見せるも届かず。これでGⅠ6回連続連対とかなりの安定感がある。3着にはロスなく立ち回った2枠のユラノトが入った。
フェブラリーSは2枠の成績がいい。これはなぜなのだろうか。不思議な現象である。なお、藤田菜七子騎手騎乗のコパノキッキングは5着と健闘した。
予想した2人の本命、ゴールドドリームが2着。勝ったインティも門田氏、三木氏とも3番手に名を挙げており予想が的中。今週も期待したいところだ。
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取材から見えたインティ陣営の結束力
日曜日の東京競馬場は、藤田菜七子フィーバーに沸き、多くの観客、メディアが詰めかけていた。そんな中行われたフェブラリーSは、武豊騎手騎乗のインティが見事な逃げ切り勝ちを収めた。
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レース後のインティの姿を見るため厩舎へうかがったところ、元気な様子で、厩務員さんからご褒美のニンジンをもらうと、美味しそうに食べているのがとても可愛かった。また、調教助手さん、厩務員さんともに気さくで、インティ共々また応援したいと思える素晴らしいチームだった。
関係者の皆様には賛辞を送りたい。
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