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ジェネラーレウーノは不完全燃焼の4着 石橋脩騎手の完璧な騎乗が光ったAJCC

馬群,ⒸSPAIA
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石橋脩騎手の見事な騎乗

1月の中山開催を締めくくる重賞、AJCC(GⅡ・芝2200m)は2017年の有馬記念以来の復帰戦となったシャケトラが勝利し、見事な復活を果たした。

ハナを切ったのは、こちらも約8か月ぶりのレースとなったステイインシアトル。ジェネラーレウーノは2番手からレースを進め、スローペースで淡々とした流れ。

4コーナーで道中4、5番手を追走していたシャケトラがじわりと動き、先頭で直線を迎えた。1番人気のフィエールマンもいい脚を見せ、シャケトラをアタマ差まで追い詰めたものの、惜しくも届かなかった。

決して力負けではなく、今回は戸崎圭太騎手から急きょの乗り替わりでも、完璧な騎乗を見せた石橋脩騎手とシャケトラを褒め称えるべきレースだったと言えるだろう。

そして長期間の謹慎から復帰した角居勝彦調教師にとっても、うれしい復帰後初の重賞制覇となった。2年前の日経賞を制するなど、もともと能力は高かった馬だけに今回の復活劇によって、今後のGⅠ戦線での活躍に期待が広がる。

ジェネラーレウーノはスローペースに泣く

一方ジェネラーレウーノにとっては、前走の菊花賞に続き2走連続のスローペースがたたり、不完全燃焼のレースとなってしまった。同馬の強みはスタミナ勝負に持ち込み、長くいい脚を使うところ。

しかし、今回2番手からの競馬を選択したものの、思った以上にペースが遅く1000m通過は1.02.2と、ステイインシアトルに騎乗した内田博幸騎手が刻んだ絶妙なペースの前に、なすすべがなかった。

ジェネラーレウーノ自身の上がりは34.9と、平均タイムより速く走っているものの、レースの上がりタイムが34.6の瞬発力勝負になってしまっては、いくら何でも分が悪すぎる。

たらればだが、ハナを切って自ら早めに動く流れに持ち込んでいれば、結果は違っていたはずだ。この敗戦を糧に、次走は田辺騎手も必ずスタミナ勝負に持ち込む騎乗をしてくれるだろう。上がりのかかる馬場状態で出走してきた場合は、もう一度狙ってみたい。


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