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生涯で一度のレースを制すのは?皐月賞の楽しみ方

2017 8/3 14:10ユタロー
競馬
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Photo by Stefan Holm/Shutterstock.com

競馬には、特定の年齢の馬しか出場することができないレースがいくつかある。 皐月賞も、3歳の馬しか出場することができないレースだ。生涯で一度きりのレースを制したいと思うのは、どの馬も同じだろう。 今回は、皐月賞の楽しみ方について紹介する。

クラシックレースとは

皐月賞はクラシックレースとされている。クラシックレースとは、古くから開催されている歴史のあるレースのことを指す。日本の場合は、競馬発祥の地でもあるイギリスのクラシック競走からきていることが多く、3歳の三冠を形成するためのレースやそれに関連するレースで使われる。
ただ、イギリスや日本以外の国では、必ずしも3歳馬のレースにつけられる名前ではなく、格式高いレースや伝統的なレースにつけられることもあるようだ。

皐月賞の歴史

皐月賞は、中央競馬で行われる、3歳馬で最も速い馬を決定するためのレースだ。3歳馬クラシックレースとしては、シーズン2戦目となるが、牝馬の場合はシーズンで第1回目のレースとして知られている。
もともと、優秀な遺伝子を残すために作られたレースであることから、去勢されてしまっている馬については出走することができないのが大きな特徴だ。ちなみに、皐月賞で4着までの上位に入賞すると、東京優駿への優先出走権が与えられる。

レースの概要

皐月賞のレース距離は、2000mの芝コースに設定されており、中距離に分類されている。1939年に皐月賞の元になった「横浜農林賞典四歳呼馬」が開催された当初は1850mだったが、徐々に距離を伸ばしていき、現在の距離に落ち着いた。この程度の距離のレースは、スパートをかけるタイミングが重要ともいわれており、馬と騎手のコンビネーションが試されるレースでもある。
また、皐月賞の賞金は、次のように設定されている。

1着 1億円
2着 4000万円
3着 2500万円
4着 1500万円
5着 1000万円

皐月賞の出走資格

皐月賞の出走資格としては、まず最低条件でサラブレッド系の3歳の牡馬もしくは牝馬となる。牝馬については、クラシックレースとしてシーズン初めてのレースではあるが、比率的にはやはり牡馬の方が多い傾向にある。
そして、外国産の馬を含むJRA所属、地方競馬所属、もしくは外国調教馬に出走資格が与えられる。ただし、外国調教馬の場合は9頭までの優先出走と規定されている。
また、先に開催されるGIIの弥生賞、スプリングステークスで3着以内、オープンの若葉ステークスで2着以内になることで、優先出走権が与えられる。

皐月賞の動向

皐月賞は牡馬・牝馬ともに出走資格が与えられているが、実際に出走するほとんどの馬が牡馬となっている。
そんな男社会の中、2017年は牝馬であるファンディーナに人気が集まった。牝馬として69年ぶりの優勝を狙ったのだが、7着に終わってしまった。ファンディーナが弱いわけではなく、距離やコースの関係でどうしても力のある牡馬が有利になってしまうようだ。

まとめ

最も速い馬を決めるために開催されている皐月賞は、エネルギーあふれる力強いレース展開となることがあり、ドラマが起きやすい。 これからも数々のドラマを生み出していくだろう皐月賞を、ぜひ一度観戦して欲しい。