ナムラクレア、“5度目の正直”なるか
今週末は中京競馬場で高松宮記念(GⅠ・芝1200m)が開催されます。なかでも注目を集めているのが、6歳牝馬ナムラクレアによる頂点への挑戦です。
高松宮記念は3年連続の参戦で、過去2年はいずれも2着。スプリンターズSも含めた芝1200mのGⅠでは【0-2-2-1】と、抜群の安定感を見せながら優勝にはあと一歩手が届いていません。
悲願成就に向けて、陣営も手を尽くしています。過去の2年は年明けに一戦挟んでから高松宮記念に向かいましたが、今年は高松宮記念が年明け初戦に。昨年暮れの阪神Cからゆとりを持ったローテーションで臨みます。
また、前走からC.ルメール騎手と新コンビを結成。昨年のJRAリーディングジョッキー、世界的名手を配して万全の体制を整えました。
立ちはだかる「香港組」

ⒸSPAIA(作画・キナ酸ラクトン)
しかし、立ちはだかる相手も強敵揃いです。昨年の高松宮記念でアタマ差先着を許したマッドクールや、昨秋のスプリンターズSでとらえ切れなかったルガル、トウシンマカオといった牡馬の強豪たちが大きな壁となって立ちはだかります。
特にスプリンターズSの1、2着馬はいずれも前走で短距離の世界最高峰・香港スプリントに挑戦。結果は奮いませんでしたが、過去10年の高松宮記念では「前走・香港スプリント組」が【2-0-1-5】と好成績を残しています。
しかも、その香港スプリントで「6着以下」に負けてきた馬が【1-0-1-1】勝率33.3%、複勝率66.7%と巻き返してきた歴史あり。ルガルとトウシンマカオがいずれもこの好データを満たしている点は見逃せません。
対照的に、ナムラクレアが該当する「前走・阪神C」組は【0-1-1-7】で勝利なし。データ面の不利を打ち破り、昨秋のリベンジを果たすことが最大の関門となりそうです。
“5度目の正直”でスプリント界の頂点に立つことができるのか。ナムラクレアの挑戦は、今年の高松宮記念における大きな見どころとなります。
《関連記事》
・【高松宮記念】GⅠウイナーのママコチャとルガルは消し ハイブリッド式消去法
・【高松宮記念】「マイル重賞で逃げた馬」を狙え! 複回収率1135%のお宝データも該当の穴馬候補3頭
・【高松宮記念】過去10年のレースデータ