データは4、5歳が一歩リード
2024年1月6日に京都競馬場で行われる第62回京都金杯。「元旦」といえば1月1日、「クリスマス」といえば12月25日であるように、「金杯」といえば1月5日なのだが、今年は1月6日に行われる。「一年の計は金杯にあり」をモットーとしている人々は、5日間も計画を立てられないまま過ごさなくてはならない。まあ、これは競馬ファンだけの悩みなのでしょうが。
前回、金杯が1月6日に行われたのはいつだったか調べてみると、これが意外と近く、2018年だった。2015年は1日早い1月4日に金杯が行われた。意外に覚えていないものです。そんな京都金杯には、どのような傾向があるのか。過去10年のデータを参考に調べてみた。今年もよろしくお願いします。
☆所属
美浦所属は出走馬35頭で2勝(4連対)、栗東所属は出走馬130頭で8勝(16連対)。2000年から中山金杯は2000m、京都金杯は1600mと距離が分かれた。よって、美浦所属馬がもっと出走しているイメージがあっただけに、これは意外な数字。勝率、連対率はほぼ互角だ。
☆性別
牡馬・セン馬は148頭が出走して、8勝(18連対)、牝馬は17頭が出走して、2勝(2連対)。翌週に牝馬限定のハンデ重賞・愛知杯が控えているとはいえ、思ったより牝馬の出走頭数が少ない。こちらは勝率で牝馬がリードしているが、牝馬のサンプル数が少なく参考程度でいいだろう。
☆年齢
年齢では、4歳馬が3勝(5連対)、5歳馬が4勝(7連対)、6歳馬が3勝(6連対)。ほぼ横並びだが勝率、連対率では5歳馬が一歩リード。7歳以上は2着2回で未勝利だ。
☆前走クラス
京都金杯はハンデ戦だが、軽ハンデが見込めるはずの前走条件組から勝ち馬は出ていない。前走OP組は勝ち馬が5頭出ていて、この組が最多の勝ち馬を出している。前走GⅠ組は27頭出走して、勝ち馬は1頭(2017年エアスピネル)だけ。勝率3.7%は格を思えばもうひとつの数字。ハンデ戦のデータらしいといえば、そうなのかもしれない。
☆前走レース
勝ち馬を5頭出している前走OP組だが、うち4頭がリゲルS。ほかのレースからは1頭しか勝ち馬が出ておらず、いかにリゲルS組と相性がいいのかが分かる。それなりの頭数がいるGⅠマイルCS(22頭)や、GⅡ阪神C(12頭)は、2着が最高着順となっている。
☆ローテーション
最もレース間隔が開いて勝った馬は、2022年のイルーシヴパンサー(前走・関屋記念)。反対に最もレース間隔が詰まって勝ったのは、2016年のウインプリメーラ(前走・リゲルS)。8月に走って、連対したのは上記のイルーシヴパンサーだけ。前走が7月より前だと好走率が下がる。
☆前走着順
前走着順を「5着以内」、「6~9着」、「10着以下」に分けて調べると、勝率、連対率が最も高かったのは「6~9着」。ほとんどの重賞は、前走着順と好走率が比例するが、京都金杯はほかの重賞とは傾向が少し違う。特に前走4着馬は【0-0-0-10】と、全く結果が出ていない。ただ、10着以下の馬は勝率1%台。前走で大敗している馬はさすがに狙いづらい。
☆前走着差
前走1着馬は【1-2-2-19】ともうひとつの成績。このうち、0.1秒差以内で勝った馬に限ると、【0-0-0-13】と全く馬券に絡んだ馬がいなくなる。
☆前走距離
前走1600mか1800mを走っていた馬が合計8勝、2着8回。これ以外の距離だと好走率が下がる。前走2000mから勝ち馬が出ておらず、前走1200mから馬券に絡んだ馬はいない(今回は該当馬なし)。
☆その他
その他で気になったデータは2つ。まず1つ目は前走人気。前走が10番人気以下だった馬は57頭いて、勝ち馬は出ていない。2つ目は前走馬体重。前走が480~498キロだった馬の成績は【0-1-1-43】。このぐらいの馬体重の馬がここまで成績が悪いことはまずない。これも京都金杯がデータ的に特殊といえる一因だろう。