フェブラリーSトライアル
2023年1月22日に中京競馬場で行われる第40回東海S。先週の日経新春杯で「冬は長距離」と書いたが、元祖(?)冬競馬といえば、やはりダートである。2月に行われるフェブラリーSにおいて、ここ10年で3頭の勝ち馬を出している東海S。トライアル(1着馬に優先出走権)としても目が離せないこのレースには、どのような傾向があるのか、今回も過去10年の成績を基にして検証していきたい。
☆所属・性別・年齢
美浦所属馬は1勝(6連対)、栗東所属9勝(14連対)。関東馬は1勝のみだが、連対率では関西馬を上回っている。
性別では、連対したのはすべて牡馬・セン馬。牝馬で馬券に絡んだのは、2021年のメモリーコウ(3着)だけ。今年は大井のサルサディオーネが登録していたが回避するようで、牝馬の出走予定がなくなった。
最も活躍しているのは5歳で6勝。半分以上の勝ち馬が出ている。2着馬も3頭出ており、勝率17.1%、連対率25.7%ともに抜けた存在。これに続くのが2勝(6連対)の7歳馬。高齢馬が活躍しているところが、いかにもダート戦らしい。不振なのは、この間に挟まれた6歳馬。勝率2%台、連対率4%台は物足りない数字だ。また8歳以上になるとさすがに厳しいようで、19頭が出走して連対したのは2015年の2着馬グランドシチー(8歳)だけだ。
☆前走クラスと主な前走
前走クラスを比較してみると、どの条件からもまんべんなく勝ち馬が出ている(GⅡからは出走馬なし)。その中で最も連対馬が多いのは前走中央GⅠ組だが、勝率、連対率で抜けた存在とはいえず、どの条件からでもチャンスはある。ただし、前走芝から馬券に絡んだ馬はいない。
ステップレースでは、3勝のチャンピオンズC(7連対、ジャパンカップダート含む)の成績がいい。続くのは2勝の東京大賞典(3連対、今年は該当馬なし)とベテルギウスS(2着なし)、1勝の師走S(3連対)、0勝2着2回のみやこS。GⅠ格のレースが強さを見せている中で、師走S(オープン)の頑張りが目立つ。ただし、リステッドに昇格してからは【0-0-0-5】と結果が出ていないのが気になるところ。
☆その他
そのほかで気になったデータを挙げていこう。前走着順に関しては特にこれといった傾向は出ていなかったが、前走人気では1番人気に支持されていた馬が【4-0-3-6】で勝率30.8%。ほかと比べて高い勝率を誇っている。
あと、ダートといえば馬格のある方が有利な傾向だが、このレースも前走馬体重が469キロ以下だと1頭しか連対していない(2017年2着モルトベーネ、466キロ)。また、東海Sで馬券に絡んだ30頭はすべて、当日馬体重が468キロ以上だった。