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【京都記念】波乱の目はなし!? ハイブリッド式消去法が導いた結論はガチガチ本命決着

2022 2/9 06:00八木遊
過去10年の京都記念『前走ハンデ戦』かつ『前走から斤量増』の成績,ⒸSPAIA
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ⒸSPAIA

5つのデータから絞れた馬は?

先週の『東京新聞杯』は、消去を免れたイルーシヴパンサーとファインルージュがワンツーフィニッシュ。もう1頭のエイシンチラーは6着に敗れたが、根岸Sに続く的中でようやく軌道に乗ってきた。

今週は13日に阪神競馬場で行われる『京都記念』を予想していきたい。京都開催の12~20年も含めた過去10年のデータから複勝率10%未満の「凡走データ」を5つピックアップし、当てはまった馬を順番に消していく。

『前走ハンデ戦』×『前走から斤量増』★0.0%★

まずは前走でハンデ戦を走った馬に注目した。過去10年の当該馬成績は【2-1-0-36】(複勝率7.7%)と苦戦している。この時点で複勝率は10%未満だが、ハイブリッド式ではさらに別の条件を掛け合わせる。

今回は、前走から斤量増の馬を対象とした。その成績は【0-0-0-19】(同0.0%)で、過去10年で馬券に絡んだ馬はいなかった。ちなみに、前走と同斤量の馬は、【0-1-0-9】(同10.0%)。前走から斤量減の馬は、【2-0-0-8】(同20.0%)だった。

今年この条件に当てはまったのは3頭。横山典弘騎手が騎乗予定のディアマンミノルはいかにも不気味だが、ここでは消しとしたい。

【今年の該当馬】
・アフリカンゴールド
・ダノンマジェスティ
・ディアマンミノル

『前走GⅢ以下』×『前走西開催』★0.0%★【0-0-0-13】

続いて、前走でGⅢ以下のレースを走っていたのべ31頭に注目した。その成績は【2-2-0-27】(複勝率12.9%)で、4頭が京都記念で連対していた。この4頭には前走東開催(東京・中山・新潟・福島)という共通点があった。一方、前走が西開催(京都・阪神・中京・小倉)だった13頭はすべて4着以下に消えている。

今年この条件に当てはまったのは以下の4頭。上位人気が予想されるジェラルディーナ、マリアエレーナの牝馬2頭、さらに阪神実績があるラーゴムの3頭が新たに消えた。

【今年の該当馬】
・ジェラルディーナ
・(ディアマンミノル)
・マリアエレーナ
・ラーゴム

『キャリア16戦以上』×『前走初角7番手以下』★2.7%★

3つ目はキャリア数で、15戦以下と16戦以上で線引きをした。15戦以下の【6-7-6-25】(複勝率43.2%)に対し、16戦以上は【4-3-4-55】(同16.7%)と、大きな開きがあった。

ただしキャリア16戦以上でも、前走最初のコーナーを6番手以内で通過していた馬は【3-1-4-19】(同29.6%)と好成績を残している。一方で、前走初角7番手以下の馬は【0-1-0-36】(同2.7%)。唯一、馬券圏内に入ったのは14年2着のトーセンラーだった。

今年このデータに該当したのはエヒトと京都大賞典の再現を狙うマカヒキの2頭。これで13頭中8頭が消去対象となった。

【今年の該当馬】
・エヒト
・マカヒキ

『前走から中5週以下』×『前走時馬体重増 or 増減なし』★2.9%★

4つ目は前走からのレース間隔を取り上げたい。対象とするのは前走から中5週以下。過去10年の成績は【2-2-1-44】(複勝率10.2%)と苦戦している。この条件に掛け合わせるのは前走時の馬体重増減だ。これが増減なし、もしくはプラス体重だった馬はのべ34頭いたが、2着が1回だけの【0-1-0-33】(同2.9%)という成績だった。

今年これに当てはまったのは6頭。このうち5頭はすでに消去済みで、新たにタガノディアマンテを消去リスト行きとする。

【今年の該当馬】
・(アフリカンゴールド)
・(エヒト)
・タガノディアマンテ
・(ダノンマジェスティ)
・(ディアマンミノル)
・(マリアエレーナ)

『前走人気>前走着順』×『今回5番人気以下』★0.0%★

現時点で残っているのは、サンレイポケット、ユーバーレーベン、レッドガラン、そしてレッドジェネシスの4頭となった。5つ目は前走で人気を上回る着順に好走していた馬を取り上げたい。過去10年の該当馬の成績は【2-5-5-37】(複勝率24.5%)と悪くなかった。ただし、京都記念で5番人気以下だと【0-0-0-28】(同0.0%)。好走するには4番人気以上が条件だ。

残っている4頭のうち、前走で人気を上回る着順に好走していたのはサンレイポケットとレッドガランの2頭。当日の単勝人気が4番人気以内なら印を回すが、5番人気以下の場合は消しとする。

【今年の該当候補】
・サンレイポケット
・レッドガラン

5つの消去条件を終えて、確実に残るのは、ユーバーレーベンとレッドジェネシスの2頭だけとなった。おそらくこれにサンレイポケットが加わることになるだろう。いずれにしても今年の京都記念は本命サイドでの決着が濃厚とみる。トリガミ覚悟で、ワイドの3頭ボックスで3週連続の的中を狙う。

【ライタープロフィール】
八木 遊
野球兼競馬ライター。スポーツデータ会社やテレビ局の校閲職などを経てフリーに。2021年には全重賞の予想、買い目、年間収支をTwitterに掲載したが、回収率は自己ワーストの46.4%に終わる。22年は単複ワイドに絞って手堅く……。

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