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【根岸S】本命はタガノビューティーとモジアナフレイバーの2択! ハイブリッド式消去法でソリストサンダー「消し」

2022 1/26 06:00八木遊
過去10年の根岸S『前走初角4番手以内』かつ『前走4着以下』の成績,ⒸSPAIA
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ⒸSPAIA

5つのデータから絞れた馬は?

先週の『AJCC』は、大本命オーソクレースを信頼。連軸は堅いという見立てだったが、まさかの6着に敗れた。穴馬として名前を挙げていたエヒトも見せ場を作れず人気通りの9着。これで今年はフェアリーSを皮切りに3連敗となった。

今週は30日に東京競馬場で行われるダート重賞『根岸S』を予想していきたい。フルゲート16頭に、登録は24頭。回避による滑り込み出走の可能性もあるが、24日時点で除外対象の8頭を除いて進めていきたい。今週も過去10年のデータから複勝率10%未満の「凡走データ」を5つピックアップし、当てはまった馬を順番に消していく。

『前走と同騎手』×『前走で人気より上の着順』★3.7%★

最初は前走からの鞍上変更有無を見ておきたい。このレースでは前走から乗り替わりが発生したとき【7-8-6-77】(複勝率21.4%)の方が、同騎手時【3-2-4-50】(同15.3%)よりも複勝率が高い。継続騎乗の中で苦戦が目立つのは、前走で人気を上回る着順に好走した馬だ。その成績は【0-0-1-26】(同3.7%)で、過去10年で連対馬はいない。

今年この組み合わせに当てはまったのは対象の16頭のうち3頭。前走・武蔵野Sを勝ち、ここでも上位人気確実のソリストサンダーは真っ先に消しとなった。

【今年の該当馬】
・オーロラテソーロ
・ソリストサンダー
・リアンヴェリテ

『前走初角4番手以内』×『前走4着以下』★5.0%★

続いては前走時の位置取りから凡走データを探った。差し・追い込み馬の台頭が目立つ根岸Sにおいて、やはり前走で先行していた馬はやや苦戦傾向にある。前走最初のコーナーを4番手以内で通過した馬は根岸Sで【2-5-2-41】(複勝率18.0%)とまずまず。ただし、その前走で4着以下だった場合は、【0-0-1-19】(同5.0%)。3着以内だった馬の【2-5-1-22】(同26.7%)に遠く及ばない。

今年この条件に当てはまったのは合計5頭。すでに消去済みのリアンヴェリテに加え、サクセスエナジーなどが対象となった。

【今年の該当馬】
・サクセスエナジー
・ジャスティン
・トップウイナー
・(リアンヴェリテ)
・レピアーウィット

『前走から距離延長』×『6歳以上』★5.3%★

3つ目は、前走からの距離変動別データに着目した。過去10年で【2-2-1-44】(複勝率10.2%)と苦戦しているのが距離延長組だ。該当するのべ49頭を年齢別で分けると、5歳以下の【2-1-0-8】(同27.3%)に対し、6歳以上は【0-1-1-36】(同5.3%)と苦戦傾向がより強かった。

今年このデータに該当したのは3頭。エアアルマスとオメガレインボーの2頭を新たに消去リストに加える。

【今年の該当馬】
・エアアルマス
・オメガレインボー
・(ジャスティン)

『前走上がり2位以下』×『前走から中3週以下』★6.5%★

続いては前走で繰り出した上がり3ハロンの時計を見ておきたい。これがメンバー最速(1位)だった馬は根岸Sで【3-1-3-9】(複勝率43.8%)と、高い確率で馬券になっている。

一方、2位以下の場合は【7-8-5-90】(同18.2%)。この条件に前走からのレース間隔を掛け合わせる。これが調整の難しい年末年始と被る中3週以下の場合、【0-1-1-29】(同6.5%)と、複勝率10%を割り込んでいた。4つ目はこの条件を採用する。

今年は3頭がこれに当てはまったが、すでに2頭は消去済み。新たに消去するのは堅実さが売りのスリーグランドとなった。

【今年の該当馬】
・スリーグランド
・(トップウイナー)
・(レピアーウィット)

『前走時馬体重510kg未満』×『今回7番人気以下』★2.1%★

4つの条件を経て、16頭中10頭が消えた。最後は前走時の馬体重別データに注目した。根岸Sでは前走馬体重が510kg未満という大型すぎない馬が【8-6-5-64】(複勝率22.9%)と標準以上の成績を残している。ただし、好走するのは当日上位人気馬がほとんど。

最終単勝人気1~6番人気の【8-5-5-18】(同50.0%)に対し、7番人気以下だと【0-1-0-46】(同2.1%)とほぼノーチャンスである。同じ7番人気以下でも前走時の馬体重が510kg以上の馬は【0-2-4-42】(同12.5%)なので、人気薄で狙うなら510kg以上の大型馬がベターだ。

残っている6頭のうち、前走時の馬体重が510kg未満だったのは以下の3頭。2連勝中のヘリオスは今回6番人気以上に推されることは間違いなさそう。他の2頭の取捨は当日のオッズを確認してからとなる。

【今年の該当候補】
・ジャスパープリンス
・タイムフライヤー
・ヘリオス

全ての消去条件を終えて、確実に残るのはタガノビューティー、テイエムサウスダン、モジアナフレイバーの3頭となった。魅力を感じるのはタガノビューティーの安定感とモジアナフレイバーの末脚。本命はこの2頭のいずれかになりそうだ。

【ライタープロフィール】
八木 遊
野球兼競馬ライター。スポーツデータ会社やテレビ局の校閲職などを経てフリーに。2021年には全重賞の予想、買い目、年間収支をTwitterに掲載したが、回収率は自己ワーストの46.4%に終わる。22年は単複ワイドに絞って手堅く……。

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