穴なら左回り専用のトラストケンシン
中京で行われた昨年の日経新春杯は団野大成騎手と格上挑戦のショウリュウイクゾが積極策で勝利。人馬ともに重賞初制覇を飾った。2着はドン尻から追い込んだミスマンマミーア、3着クラージュゲリエ、7、13、4番人気で決着。3連単は96万円を超えた。
真冬のGⅡ、ハンデ戦であることに加え、上級条件の施行が少ない中京芝2200m。今年も条件は変わらず、難易度は高い。ここでは中京改修後の12年以降、芝2200m、3勝クラス以上の13レースから傾向を探ってみたい。
まず人気別成績。1番人気は【5-2-1-5】勝率38.5%、複勝率61.5%とまずまず。2番人気【1-3-1-8】勝率7.7%、複勝率38.5%、3番人気【2-4-1-6】勝率15.4%、複勝率53.8%、4番人気【3-0-2-8】勝率23.1%、複勝率38.5%とこのコース、上位人気はそれなり。上記のショウリュウイクゾと同じ7番人気【1-1-2-9】勝率7.7%、複勝率30.8%やミスマンマミーアと同じ10番人気以下【0-1-3-43】複勝率8.5%など人気薄の激走もある。上位人気馬の評価を注意深く、買い目は手広くしたい。
急坂を2度越える中京中距離戦は中山と同じく大型馬が基本的に強い。まして日経新春杯は真冬のレースであり、その傾向は強い。昨年の勝ち馬ショウリュウイクゾは512キロ。パワーで押しきった。直線勝負に徹したミスマンマミーアこそ458キロだったが、3着クラージュゲリエ496キロ。好位から粘り込むにはパワーが必要だ。
500~518キロ【6-2-1-22】勝率19.4%、複勝率29.0%、520~538キロ【1-0-1-2】勝率25%、複勝率50%と当日の馬体重500キロ以上を買いたい。480~498キロ【2-5-4-36】勝率4.3%、複勝率23.4%、460~478キロ【2-2-4-30】勝率5.3%、複勝率21.1%なので、やはり重くなるほどに好走確率があがる。今年もステラヴェローチェ、ダノンマジェスティ、モズナガレボシ、ヤシャマル、ヨーホーレイクなど大型馬は多い。なお、420~438キロ【1-0-2-8】勝率9.1%、複勝率27.3%と小さい馬も出走数こそ少ないが、悪くない。メンバー比較が難しいレースだけに、こうした指標を頼りにしたいところだ。
次に種牡馬別成績の着度数別トップ5をみる。やはりディープインパクトが【5-2-1-17】勝率20%、複勝率32%でトップ。今年もダノンマジェスティ、ヨーホーレイクなど有力馬が多い。
またハーツクライ【1-1-2-6】勝率10%、複勝率40%。複勝回収値366と穴傾向。今年はトラストケンシンに注目したい。全4勝はすべて東京の左回り巧者。それも切れ味身上というより持続力タイプで、冬の中京は合いそうだ。なおバゴ【1-0-0-0】はここにも出走するステラヴェローチェの神戸新聞杯。同馬も有馬記念4着、冬のパワーを要する馬場は合う。