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【フェアリーS】「前走1600m組」から好走馬厳選 全馬1勝馬で波乱の予感大 

2022 1/5 17:00勝木淳
フェアリーSインフォグラフィック,ⒸSPAIA
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ⒸSPAIA

1番人気不振、キャリア不問

正月恒例3日間開催最終日は3歳牝馬重賞のフェアリーS。早くも桜花賞への出走権争いが繰り広げられる。3歳牝馬はのんびり正月を過ごすわけにはいかない。もっとも競馬関係者はみな同じ。敬意をもって競馬を満喫したい。厳冬期のフェアリーS好走馬は春以降、活躍できないケースが多かったが、21年は1着ファインルージュが桜花賞3着、2着ホウオウイクセルはフラワーC1着。フェアリーS組だからと軽視すると痛い目に遭った。

今年は登録全馬1勝馬。重賞2着で賞金を加算した馬も不在、回避馬が出なければ16/20の抽選が行われる。これから紹介する過去10年間データに該当する馬がいたとしても、出走は抽選次第。ご注意を。


過去10年フェアリーS人気別成績,ⒸSPAIA


1番人気は【1-1-0-8】勝率10%、複勝率20%、ほぼ好走できないといっても過言じゃない。14年1着オメガハートロック、17年2着アエロリット以外はみんな4着以下。今年は全馬抽選対象、人気はアテにならないと割り切りたい。なかでも信頼できるのが3番人気【5-0-1-4】勝率50%、複勝率60%。4~9番人気は複勝圏内には来るも勝ち馬なし。10番人気以下【3-3-0-64】勝率4.3%、複勝率8.6%。上位人気か人気薄、アタマは極端な狙いも面白い。


過去10年フェアリーSキャリア別成績,ⒸSPAIA


3歳限定重賞ではキャリアもひとつの指標。どのレースもキャリアが少ない馬が優勢なのだが、フェアリーSはそうはいかない。確かにキャリア1戦【2-1-3-18】勝率8.3%、複勝率25%、2戦【4-2-2-35】勝率9.3%、複勝率18.6%と浅い組もOKだが、4戦【0-3-4-17】複勝率29.2%、5戦【1-1-1-13】勝率6.3%、複勝率18.8%、7戦【2-0-0-4】勝率、複勝率ともに33.3%とキャリアを重ねた馬の好走も多い。今年は5戦のシーズアクイーン、ニシノラブウインクが最高キャリア。どこからでも入れる。


前走格下出走馬を積極的に

どこからでもOKでは誠意がなさすぎるので、ここからはキャリア別に好走パターンについてさらに掘り下げてみたい。まずはキャリア1戦、前走新馬組について。


過去10年フェアリーS前走新馬組前走距離別成績,ⒸSPAIA


前走新馬組は距離別成績から。スクルトゥーラ、モズゴールドバレルが当てはまる1600m未満【0-0-2-4】複勝率33.3%も侮れないが、やはり前走1600m【2-1-1-13】勝率11.8%、複勝率23.5%に注目したい。エバーシャドネー、エリカヴィータ、ビジュノワールが該当。


過去10年フェアリーS前走新馬マイル組前走競馬場別成績,ⒸSPAIA


前走が同舞台、中山の1600m新馬だと【0-0-0-6】と好走なし。阪神も【0-0-0-2】。しかし、東京1600m新馬は【2-1-1-5】勝率22.2%、複勝率44.4%。上記3頭のうち、これをクリアするのはエリカヴィータのみ。まず、この馬が好走候補だ。


過去10年フェアリーSキャリア2戦以上組前走クラス別成績,ⒸSPAIA


ではキャリア2戦以上について考える。その前走クラス別成績を出すと、GⅠ【1-0-1-11】勝率7.7%、複勝率15.4%、GⅢ【1-0-0-9】勝率、複勝率ともに10%と重賞組が冴えない。これも波乱の一因。今年は朝日杯FS10着スプリットザシー、アルテミスS9着ヴァンルーラー、京都2歳S8着ライラックが該当。狙うなら未勝利【3-3-3-24】勝率9.1%、複勝率27.3%、1勝クラス【3-6-2-55】勝率4.5%、複勝率16.7%。ここを距離別に詳しく見ていく。


過去10年フェアリーS前走未勝利組前走距離別成績,ⒸSPAIA


まず前走未勝利組から。大きな差はないものの、狙うなら1600m未満【1-0-1-7】勝率11.1%、複勝率22.2%より1600m【2-0-1-9】勝率16.7%、複勝率25%、1600m超【0-3-1-8】複勝率33.3%と長い距離を走った馬がいい。今年なら前走1600mはスピードグラマー、ニシノラブウインク、フィールシンパシー。1600m超はブルトンクールが該当する。


過去10年フェアリーS前走1勝クラス組前走距離別成績,ⒸSPAIA


対して前走1勝クラスの距離別成績は1600m【3-4-1-25】勝率9.1%、複勝率24.2%が目立つ。1600m未満も1600m超も好走例はあるものの、確率的に狙いやすいのは前走1600m組。今年では白菊賞2着サウンドビバーチェ、赤松賞3着スターズオンアースがいる。さらにそのレースで逃げ、先行だと【2-1-1-6】勝率20%、複勝率40%。スターズオンアースは赤松賞4コーナー3番手でこのデータに符合する。

フェアリーSインフォグラフィック,ⒸSPAIA


ライタープロフィール
勝木 淳
競馬ライター。競馬系出版社勤務を経てフリーに。優駿エッセイ賞2016にて『築地と競馬と』でグランプリ受賞。主に競馬のWEBフリーペーパー&ブログ『ウマフリ』や競馬雑誌『優駿』(中央競馬ピーアール・センター)にて記事を執筆。Yahoo!ニュース公式コメンテーターを務める。共著『競馬 伝説の名勝負 2005-2009 00年代後半戦』(星海社新書)。



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