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【AI予想回顧】有馬記念は3連単◎△◯で的中 2021年中央競馬ラストウィークの予想結果を振り返る

2021 12/29 17:00SPAIA編集部
2021年有馬記念を制したエフフォーリア,ⒸSPAIA

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

グランプリホースに相応しい走り

2021年、JRAの競馬開催は無事終了。今回は12月25日(土)に行われた阪神C(GⅡ・芝1400m)、26日(日)に行われた有馬記念(GⅠ・芝2500m)、そして28日(火)に行われたホープフルS(GⅠ・芝2000m)の3レースの予想結果を振り返る。

今年のグランプリ・有馬記念でAIが本命に推奨したのはエフフォーリア。過去10年で最多タイの4勝をあげ、勝率18.6%、複勝率36.4%と抜けた成績を残していた3歳馬。その中でもナンバーワンの実績と能力を素直に信頼した予想だった。

迷うことなくハナを切り、後続を引き離してレースの主導権を握ったのはパンサラッサ。離れた2番手にタイトルホルダーという隊列である程度ペースは流れていた。

エフフォーリアは前にクロノジェネシスを見る形でじっくりと中団を追走する。向正面に入り、馬群は縦長となったが、全く慌てるそぶりも見せずじっと我慢。

4角でパンサラッサのリードがなくなり、馬群が凝縮するのとともにエフフォーリアも外から徐々に進出を開始する。直線ではうまく内から伸びてきたディープボンドに迫られたが、3/4馬身差をつけて勝利。グランプリホースに相応しい走りだったと言っていいだろう。

2着にはディープボンド、そこから半馬身差の3着には引退レースだったクロノジェネシスが入るという決着。予想は◎△◯で3連単7,180円が的中した。

騎乗していた横山武史騎手は前日に油断騎乗があり、騎乗停止処分を受けたことでいつものガッツポーズを封印。有馬記念勝利の嬉しさも語りつつ、謝罪の言葉もあったレース後のインタビューだった。

2021年有馬記念の第4コーナー,ⒸSPAIA


2021年有馬記念を制したエフフォーリアと横山武史騎手,ⒸSPAIA


2021年有馬記念を制し、笑顔の横山武史騎手,ⒸSPAIA

大外から突き抜けたグレナディアガーズ

阪神C、AIの本命は連覇を狙ったダノンファンタジー。「ディープインパクト産駒」「5歳」「前走GⅡ」という単回収率110%超の好データに期待しての推奨だった。

ファストフォースが逃げる形となり、好位集団は固まってレースが流れていく。ダノンファンタジーもその一角に取り付いて5、6番手というポジション。

直線では馬場の良い外目に持ち出し、弾けるかと思ったところに大外から同じ中内田充正厩舎、C.デムーロ騎手騎乗の3歳馬グレナディアガーズが襲いかかり、かわされる。最後は内を突いて伸びてきたホウオウアマゾンとの2着争いとなったものの、クビ差及ばず3着だった。

2着のホウオウアマゾンは押さえていたものの、1着グレナディアガーズを無印としており、予想は的中とはならなかった。

2021年阪神Cを制したグレナディアガーズ,ⒸSPAIA

横山武史騎手に導かれキラーアビリティV

中央競馬の最終日を飾る2歳GⅠ・ホープフルS。AIの本命はコマンドライン。キャリア2戦、前走でGⅢのサウジアラビアRCを勝っており、好データに合致していた。

コマンドラインはゲート内で落ち着きを欠き、出遅れて後方からの競馬。対照的に3番手を素早く確保したのが横山武史騎手騎乗のキラーアビリティだった。

レースは400m通過後から残り400m地点まで12.0~12.2秒のラップを6区間刻み続ける一定のペースで流れた。コマンドラインは3・4コーナーの中間点あたりからルメール騎手が促して徐々に進出するも、序盤の劣勢を覆すほどの反応はなく、12着という残念な結果に終わってしまった。

終始盤石のレース運びで立ち回ったキラーアビリティが勝利。横山武史騎手は有馬記念から「中1日」で今年のGⅠ・5勝目を挙げた。2着にはジャスティンパレス、3着にはラーグルフが入り、3連単配当は27,610円となった。

ホープフルSを制したキラーアビリティ,ⒸSPAIA



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