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【エリザベス女王杯】ソダシ不在で「紅紅決着」に一票!? ウイン2頭「消し」で波乱の目も

2021 11/10 06:00八木遊
2021年エリザベス女王杯の消去法データ,インフォグラフィック,ⒸSPAIA
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ⒸSPAIA

5つのデータから絞れた馬は?

先週の『アルゼンチン共和国杯』は伏兵ロードマイウェイに自信の「◎」を打った。しかし、スタートで不利を受け後方からの競馬を強いられると、見せ場を作れず13着に敗れた。年末までいよいよカウントダウン。1月から末脚を温存しているが、そろそろゴーサインを送りたいところだ。

今週、予想するのは『エリザベス女王杯』。昨年に続き今年も阪神開催となるが、引き続き過去10年(11~20年)のデータを用いることとする。複勝率10%未満の「凡走データ」を5つピックアップし、当てはまった馬を順番に消していく。

『前走GⅢ以下』×『前走2番人気以下』★0.0%★

まずは過去10年で該当する46頭すべてが4着以下という鉄壁のデータだ。それは前走がGⅢ以下で、2番人気以下だった馬。ほとんどが人気薄での出走だが、今年は該当馬も多く、これを採用して一気に絞り込みを図りたい。

今年当てはまったのはテルツェット、クラヴェルなど合計9頭。登録馬18頭の半数が早くも消去対象となった。

【今年の該当馬】
・イズジョーノキセキ
・エアジーン
・クラヴェル
・コトブキテティス
・シャムロックヒル
・ソフトフルート
・テルツェット
・ムジカ
・リュヌルージュ

『関東馬』×『前走から騎手乗り替わり』★0.0%★

続いては東西別のデータで、関東馬に注目した。過去10年の成績は【2-2-1-43】(複勝率10.4%)で、馬券圏内は5頭だけと苦戦している。ただし、鞍上が前走と同じなら【2-2-1-25】(同16.7%)とまずまず。一方、乗り替わりが発生した関東馬は【0-0-0-18】(同0.0%)と全滅している。

現時点で想定される鞍上から今年このデータに当てはまるのは3頭。うち2頭は消去済みなので、新たにロザムールを消しとしたい。

【今年の該当馬】
・(エアジーン)
・(テルツェット)
・ロザムール

『3歳馬』×『前走4着以下』★6.7%★

続いては、年齢別データから3歳馬の消去条件を探った。3歳馬の過去10年の成績は【2-4-2-32】(複勝率20.0%)で4歳馬に次ぐ複勝率。ただし、馬券に絡むには【2-4-1-18】(同28.0%)の「前走3着以内」が望ましい。「前走4着以下」だと【0-0-1-14】(同6.7%)で巻き返しは簡単ではない。

今年は3歳馬の出走が2頭だけ。アカイトリノムスメは前走・秋華賞が1着なので該当しないが、もう1頭のステラリアは同レース6着。末脚は魅力だが、今回は古馬相手に荷が重いと見て消去する。

【今年の該当馬】
・ステラリア

『非社台系生産』×『前走距離2200m以上』★7.1%★

4つ目は生産者別のデータを取り上げたい。やはり芝の中距離GⅠということで、非社台系生産馬は苦戦傾向。過去10年の成績は【4-3-2-66】(複勝率12.0%)で社台系の複勝率21.2%を大きく下回る。非社台系のなかで、前走距離が2200m以上の馬はさらに成績を落とし【0-0-1-13】。過去10年で好走は1度だけだった。

今年このデータに当てはまったのは7頭。うち5頭はすでに消去済みで、新たに前走オールカマーでワンツーを決めたウインキートスとウインマリリンを消去リストに加えたい。

【今年の該当馬】
・ウインキートス
・ウインマリリン
・(コトブキテティス)
・(ソフトフルート)
・(ムジカ)
・(リュヌルージュ)
・(ロザムール)

『5歳以上』×『当日8番人気以下』★1.9%★

最後は再び年齢別データをピックアップする。5歳以上の馬は過去10年で【2-3-1-67】(複勝率8.2%)。この時点で複勝率は10%を下回っているが、ハイブリッド式ではもう一つの条件を組み合わせる。それが当日の単勝人気。7番人気以内なら【2-2-1-16】(同23.8%)だが、当日8番人気以下だと、【0-1-0-51】(同1.9%)とほぼノーチャンスとなってしまう。

最後のデータは当日の人気次第だが、残っている5頭のうち5歳以上は今春のヴィクトリアマイル2着のランブリングアレーだけ。もし当日8番人気以下なら消し、7番人気以上ならヒモとして押さえておきたい。

【今年の該当候補】
・ランブリングアレー

5つの消去データを経て、確実に残るのは、アカイイト、アカイトリノムスメ、デゼル、レイパパレの4頭。この中で最も人気薄はアカイイトだろう。過去2度の重賞はいずれも7着でこのメンバーに入れば、明らかに格下。しかし、デビューから19戦中18戦で上がり3位以内という末脚の持ち主。テン乗り騎乗には定評がある幸英明騎手の一発に期待したい。

今年の牝馬三冠はソダシとアカイトリノムスメの「紅白対決」が話題となったが、このレースは「紅紅決着」が見られるか。

【ライタープロフィール】
八木 遊
野球兼競馬ライター。スポーツデータ会社やテレビ局の校閲職などを経てフリーに。2021年から、恥を覚悟でTwitter(@Yuuu_Yagi11)にて全重賞の予想、買い目、年間収支を掲載中(11月7日時点の回収率は35.2%)。



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