タレントぞろいの地方勢
2021年11月3日に行われるダート競馬の祭典、JBC。4レースの中で2番目の発走となるのがJBCスプリント(金沢ダート1400m・JpnⅠ)だ。
地方馬vs中央馬の構図で語られることが多いJBCだが、地方馬が食い込む余地はカテゴリごとにまちまち。まずはそこの整理から入ろう。
過去5年で馬券に入った馬の内訳は、中央馬9頭、地方馬6頭。特に直近は2019年ブルドッグボス、2020年サブノジュニアと地方馬が2連勝だ。交流重賞全体の傾向として、ここ数年で南関東を中心とした地方馬のレベルアップが顕著にみられているのがこの短距離路線。
今年もアランバローズ、サブノジュニアのJpnⅠ馬2頭を始め、かなり豪華なメンバーが揃った。地方馬3連覇の可能性も十分にあると見て、各馬の検討に入りたい。
悲願の中央撃破へ
本命はモジアナフレイバー。一昨年の東京大賞典3着、昨年のマイルチャンピオンシップ南部杯で3着の実績がある。初の芝発走、中央のトップクラスを相手に6着健闘したフェブラリーSなど、交流JpnⅠなら十分戦える力を見せてきた。
使える脚が一瞬しかない馬で、前走はハイペース、早めに抜けたところを後ろから捕まってしまった形。距離を詰めたことも、仕掛けを待ちやすい内枠もプラスに出るはず。ここで悲願のJpnⅠ制覇に期待をかける。
対抗はサクセスエナジー。砂を被る形が苦手で、久々に外枠を引けた前走・東京盃1着が本来の力。今回も外枠を引き、前に行きたい馬は自分より内。被せられずに先行すれば連続好走も可能だ。
3番手はアランバローズ。春は2000mで東京ダービーを勝ったが、もともと見るからにスピード型という馬。前走は外枠からハナを切るべく押していったことで、結果としてオーバーペース。モズスーパーフレアとの兼ね合い、一気の斤量増など不安材料も多いが、魅力はある1頭。
以下、中央勢からリュウノユキナ、レッドルゼルまで印を回す。昨年の覇者サブノジュニアは夏を越しての2戦が不満の残る内容。7歳ということもあって上積みは望みにくい。モズスーパーフレアは昨年の4着馬だが、200mの距離延長はマイナスに働くタイプとみる。
▽JBCスプリント▽
◎モジアナフレイバー
◯サクセスエナジー
▲アランバローズ
△リュウノユキナ
×レッドルゼル
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