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5つのデータから絞れた馬は？
先週は『京成杯AH』を予想。4番人気マルターズディオサを本命、スマイルカナを対抗にしたが、そろって着外に沈んだ。2着に逃げ粘ったコントラチェックは4つ目のデータで消去していた。
今週は月曜の中山メイン『セントライト記念』を予想する。いつも通り、過去10年（11～20年）のデータから、複勝率10%未満の「凡走データ」を5つピックアップ。当てはまった馬を順番に消していく。
『非社台系生産』×『前走から騎手乗り替わり』★2.9%★
まず取り上げたいのは生産者別データ。芝の中距離レースはやはり社台系生産馬が強く、過去10年で【6-9-7-57】（複勝率27.8%）という好成績を残す。一方、非社台系生産馬は【4-1-3-67】（同10.7%）と分が悪い。特に前走から騎手が乗り替わっていた場合は【0-1-0-33】（同2.9%）と好走は望めない。
鞍上はあくまでも予定のため変更の可能性はあるが、現時点の想定騎手からこの消去データに当てはまったのは3頭。皐月賞の2着馬で1番人気の可能性もあるタイトルホルダーは、田辺裕信騎手から横山武史騎手に乗り替わる。このコンビは弥生賞で勝利を収めているが、人気を背負う今回はマークもきつくなるとみて消去という判断を下したい。
【今年の該当馬】
・アサマノイタズラ
・タイトルホルダー
・タイムトゥヘヴン
『キャリア7戦以上』×『前走GⅢ以下』★3.1%★
続いてはこれまで走ったレース数と前走クラス別の組み合わせで10%未満のデータを見つけた。キャリア7戦以上の馬が前走でGⅢ以下を走っていた場合、その成績は【0-2-0-62】（複勝率3.1%）と苦戦していた。キャリア7戦以上は、前走GⅠもしくはGⅡを走っていた馬【3-2-3-16】（同33.3%）を選びたい。
今年このデータに当てはまったのは、ソーヴァリアントなど3頭。2つ目の消去データを終えて、15頭中6頭が早くも消えた。
【今年の該当馬】
・ソーヴァリアント
・レッドヴェロシティ
・ワールドリバイバル
『前走人気＞前走着順』×『父が非SS系』★3.3%★
続いては、前走で人気以上の好走を見せた馬を取り上げたい。この条件下でセントライト記念を迎えた馬は過去10年で【2-0-5-57】（複勝率10.9%）と振るわない。ただし父がサンデーサイレンス（SS）系なら【2-0-4-28】（同17.6%）と合格点の成績を残していた。一方、非SS系は【0-0-1-29】（同3.3%）で好走例は14年3着のタガノグランパだけ。3つ目はこのデータを採用したい。
今年これに当てはまったのは総勢8頭。うち3頭はすでに消去済みで、新たにオーソクレースなど5頭が消去リストに加わった。
【今年の該当馬】
・オーソクレース
・（タイトルホルダー）
・（タイムトゥヘヴン）
・ノースブリッジ
・ベルウッドエオ
・レインフロムヘヴン
・（ワールドリバイバル）
・ヴェイルネビュラ
『前走から距離延長』×『父or母父がND系』★4.8%★
続々と有力馬が消えていく中、続いて取り上げるのは距離変動別データだ。注目したのは前走が2200m未満だった距離延長組。過去10年の成績は【3-3-4-71】（複勝率12.3%）とやや苦戦している。これと組み合わせるのはまたも血統データ。父もしくは母父がノーザンダンサー（ND）系の場合、【0-0-1-20】（同4.8%）とさらに複勝率は悪化している。
今年このデータに当てはまったのは2頭。アサマノイタズラはすでに消去済みなので、新たにカレンルシェルブルを消去する。
【今年の該当馬】
・（アサマノイタズラ）
・カレンルシェルブル
『前走初角4番手以内』×『今回馬体重減』★0.0%★
ここまで4つのデータを終えて、15頭中12頭を消去。残すは3頭だけとなった。最後は前走の初角位置と今回の馬体重増減を組み合わせたデータを取り上げる。前走で最初のコーナーを4番手以内で通過した馬が今回馬体重減で臨んだ場合、過去10年の成績は【0-0-0-18】（複勝率0.0%）だった。
残った3頭のうち前走初角が4番手以内だったのは、ルペルカーリアとヴィクティファルスの2頭。もし当日の馬体重がマイナスの場合は“消し”としたい。
【今年の該当候補】
・ルペルカーリア
・ヴィクティファルス
以上、5つの消去データをすべてクリアすることが確定したのはグラティアスだけ。もし最後のデータで2頭が消えた場合は、グラティアスの単勝1点で勝負する。
【ライタープロフィール】
八木 遊
野球兼競馬ライター。スポーツデータ会社やテレビ局の校閲職などを経てフリーに。2021年から、恥を覚悟でTwitter（@Yuuu_Yagi11）にて全重賞の予想、買い目、年間収支を掲載中（9月12日時点の回収率は30.2%）。
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