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【ドバイ】今夜いよいよ発走!クロノジェネシスは順調な調整、ライバルのモーグルもさすがの雰囲気を醸し出す

2021 3/27 06:00三木俊幸
早朝から調教に臨むクロノジェネシス,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
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ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

ヴァンドギャルドはバルザローナ騎手が騎乗

日本時間では今夜に迫ったドバイワールドカップデー。日本からはサウジアラビアからの転戦組も含め、12頭が出走する。今回は決戦前日、3月26日(金)早朝の調教風景を写真とともに紹介していく。

日本馬は基本的に早朝5時スタートの組で調教を行っている。この日最初に登場したのは加藤征厩舎のタケルペガサス(UAEダービー)とデュードヴァン(ゴドルフィンマイル)の2頭だった。

早朝から調教に臨むタケルペガサス,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

その後続々とコースに姿を見せてダートコースでキャンターを行う。レッドルゼルは外ラチ沿いをリラックスして周回。ヴァンドギャルド(ドバイターフ)はレース前日ながら、バルザローナ騎手が騎乗して感触を確かめる。

早朝から調教に臨むレッドルゼル,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

クロノジェネシス(ドバイシーマクラシック)は連日馬場入りし、じっくりと順調に乗り込まれている印象を受ける。ドバイの環境に馴染んでいるのか、馬の表情も良さそうに感じた。

早朝から調教に臨むクロノジェネシス,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

サウジダービーに続く勝利を狙うピンクカメハメハ(UAEダービー)も順調そうな様子。コースサイドからは森調教師も穏やかな顔で見守っていた。調教終了後は同厩舎のマテラスカイ(ドバイゴールデンシャヒーン)と大久保厩舎のチュウワウィザードとともに3頭一緒に引き上げていった。

早朝から調教に臨むピンクカメハメハ,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

早朝から調教に臨むマテラスカイ,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

日本馬のライバルも最終調整

一方で日本馬のライバルとなりそうな馬では、サウジカップ優勝馬のミシュリフ(ドバイシーマクラシック)は芝コース、昨年のパリ大賞と香港ヴァースの二つのGⅠ制したモーグル(ドバイシーマクラシック)はダートコースでそれぞれ7時過ぎからキャンター調整を行った。

早朝から調教に臨むモーグル,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

モーグルは「さすがオブライエン厩舎の馬」と言わんばかりの雰囲気。撮影して待機場所に戻る途中で厩務員に出会ったのでGood Morningの挨拶から始まり、「素晴らしい馬ですね」と思わず声をかけた。

すると「もちろん!素晴らしいよ。この馬はガリレオ産駒でジャパン(現在はキーファーズの松島氏が共同所有)の弟だから」と誇らしげな表情だった。別れ際に「いつかバリードイル(オブライエン厩舎の調教場)にも行ってみたいです」と話すと、「コロナが収束したら是非来てください。いつでも歓迎します」との言葉をいただき、また新たな楽しみが一つ増えた金曜日の朝だった。

果たして日本馬は勝利することができるのか、熱い夜になることを期待したい。

【日本での馬券発売されるレースの発走時間】
ドバイゴールデンシャヒーン(日本時間 23時40分)
ドバイターフ(日本時間3月28日 0時30分)
ドバイシーマクラシック(日本時間3月28日 1時10分)
ドバイワールドカップ(日本時間3月28日 1時50分)


ライタープロフィール
三木俊幸
編集者として競馬に携わった後、フリーランスとなる。現在は競馬ライターとしてだけでなく、カメラマンとしてJRAや地方競馬など国内外の競馬場で取材活動を行っている。


《関連データ》
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