コントラチェックが1年半ぶり勝利
3月6日に中山競馬場で行われたのはオーシャンS。16頭の出走馬の中にGⅠ勝ち馬は不在。ダノンスマッシュとタワーオブロンドンがいた前年より手薄なメンバーだったのは否めないが、もともと超一線級は阪急杯に流れる番組でもあり、むしろ前年が例外だったか。
今年の注目株カレンモエは父ロードカナロア×母カレンチャン。父母が現役時代にしのぎを削ったスプリントGⅠ勝ち馬同士という夢のような配合の同馬が初タイトルを狙った。
先行馬が内枠、差し馬がこぞって外枠という並びらしく、内からビアンフェが機先を制すると隊列はすんなり決まった。人気馬ではアルピニズムが1枠2番から痛恨の出遅れ、カレンモエが2番手を確保。締め切り直前で突如、単勝3番人気に浮上したカイザーミノルはカレンモエと並んで追走、その後一列下げて内に入れる。
600mの通過は33秒7。前半が下り坂で速くなりやすい中山芝1200mの重賞としては遅い部類で、過去10年のオーシャンSの中では3番目に遅かった。まして、開幕2週目のまずまず内も良好な馬場状態。この時点で後ろにいる馬には厳しかった。
直線はビアンフェがいったんは後続との差を広げたものの、馬体を離してカレンモエが伸びてくる。この独走を許さなかったのが道中3番手にいたコントラチェック。外からぴったりと馬体を併せての叩き合いに持ち込むと、最後は重賞馬の意地か、ハナ差制して久々の勝利を挙げた。2着は1番人気のカレンモエ、3着は逃げ粘ったビアンフェだった。
勝ち時計1.08.4は近10年で6番目と平凡だが、稍重を考慮すれば水準以上。勝ったコントラチェックは11番人気ということもあり、3連単配当は16万8680円となった。