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【中山記念】ハイブリッド式消去法で残ったのは1頭 本命候補は前走復活V飾った馬

2021 2/24 06:00八木遊
中山記念データ2021
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ⒸSPAIA

5つのデータから絞れた馬は?

先週の『フェブラリーS』は、過去10年の複勝率が0%だった『関東馬』×『非社台系生産』のカフェファラオを真っ先に消去したが、C.ルメール騎手の好騎乗に導かれ、GⅠ初制覇を飾った。一方、本命に据えたエアアルマスは、1番枠からハナを切り、最後まで粘ったが、5着が精いっぱい。レッドルゼルとヘリオスを絡めたボックス馬券は“紙くず”となってしまった。

今週取り上げるのは混戦の様相を呈する『中山記念』。いつも通り、過去10年のデータから、複勝率10%未満の「凡走データ」を5つピックアップし、当てはまった馬を順に消去していく。今週は22日現在で除外対象の2頭も含めることにする。

『母父ND系』×『キャリア11戦以上』★0.0%★

最初は血統に注目した。母父がノーザンダンサー(ND)系の馬は、過去10年で【2-0-3-22】(複勝率18.5%)と可もなく不可もなくという成績。しかし、それまでのキャリア(レース数)が明暗を分ける。キャリア10戦以下なら、【2-0-3-3】(62.5%)という好成績を残しているが、同11戦以上になると【0-0-0-19】で3着以内は一度もない。

除外対象を含めた登録18頭の中で、この条件に当てはまるのは3頭。オウケンムーンとゴーフォザサミットは重賞勝ちの実績馬、パンサラッサも重賞2着はある。この3頭は今回、馬券に絡まないとみて消去する。

【今年の該当馬】
・オウケンムーン
・ゴーフォザサミット
・パンサラッサ

『6歳以上』×『前走初角7番手以下』★3.6%★

2つ目の消去データでは、年齢を取り上げる。対象は6歳以上の高齢馬。過去10年で【1-4-4-51】(15.0%)という成績が残っている。6歳以上の馬が好走するためには、先行力が問われる。前走最初のコーナーを7番手以下で通過していた場合、28戦して、【0-1-0-27】(3.6%)。わずか1連対という絶望的な数字が残っている。

今年この条件に当てはまったのは、除外対象のフランツ、すでに消去済みの2頭を含めて合計6頭。2つ目のデータを経て、18頭中7頭を消去した。

【今年の該当馬】
・(オウケンムーン)
・(ゴーフォザサミット)
・ショウナンライズ
・ノーブルマーズ
・フランツ*

・ブラックバゴ

『前走から距離短縮』×『前走6番人気以下』★6.1%★【0-2-0-31】

続いては、前走からの距離変動を取り上げる。注目したのは、過去10年で出走馬全体の6割以上にあたるのべ76頭が該当する距離短縮組。この組は【8-7-2-59】(22.4%)で、複勝率はほぼ平均値。しかし、好走したのは前走で人気を背負っていた馬がほとんどだった。5番人気以上は【8-4-2-24】(36.8%)だったが、前走6番人気以下は【0-2-0-31】(6.1%)と好走は2例だけだった。

今年このデータに当てはまったのは、18頭中、過半数の10頭に上った。このうち5頭は既に消去済み。新たにバビットなど5頭を消去リストに加えたことで、残り6頭となった。

【今年の該当馬】
・ウインイクシード
・(オウケンムーン)
・キングニミッツ
・(ゴーフォザサミット)
・サンアップルトン
・(ノーブルマーズ)
・バビット
・(フランツ*)
・(ブラックバゴ)
・マイネルハニー

『前走から中7週以内』×『前走から騎手乗り替わり』★4.5%★

4つ目の消去データは、前走から中7週以内のローテーションで中山記念を迎え、かつ前走から騎手が乗り替わっていた馬だ。過去10年でこれに該当したのは22頭いて、【0-1-0-21】(4.5%)という成績だった。

残った6頭を対象に見ていくと、現状この消去データに当てはまる可能性があるのは2頭いた。ルメール騎手に乗り替わる除外対象のクラージュゲリエ、そして丹内祐次騎手から柴田大知騎手への乗り替わりが予定されるコスモカレンドゥラ。最後のデータを残して4頭に絞り込むことができた。

【今年の該当馬】
・クラージュゲリエ*
・コスモカレンドゥラ

『関東馬』×『今回7番人気以下』★5.1%★

最後は、美浦所属の馬に注目。関東馬は過去10年で【8-4-6-50】(26.5%)。複勝率は関西馬の25.5%を僅かに上回っている。ただし関東馬の好走はほぼ上位人気馬に限られる。最終的に1~6番人気の場合は【8-3-5-13】(55.2%)と信頼度は高いが、7番人気以下は【0-1-1-37】(5.1%)に信頼度は大きく落ち込む。

残った4頭の中で、関東馬は3頭。ヒシイグアスの6番人気以上はまず間違いないので、この馬には印を回したい。残るトーセンスーリヤとビターエンダーの取捨は、発走直前まで人気の動向を見ることになりそうだ。

【今年の該当候補】
・トーセンスーリヤ
・ヒシイグアス
・ビターエンダー

5つすべてのデータをクリアしたのはケイデンスコールだけとなった。前走の京都金杯で復活の大金星を挙げたが、今回は初めての中山コース。これまで左回りコースを中心に使われてきたため、右回りコースは阪神で2戦しただけで、【0-0-0-2】という成績が残っている。これが嫌われ、人気を落とすようなら妙味ある馬券にありつけそうだ。近親にはバランスオブゲームとフェイムゲームという遅咲き2頭がいるケイデンスコール。当馬は2歳時から活躍していたが、前走をきっかけに再び成長を見せてくれるのではないだろうか。

【ライタープロフィール】
八木 遊
野球兼競馬ライター。スポーツデータ会社やテレビ局の校閲職などを経てフリーに。2021年から、恥を覚悟でTwitter(@Yuuu_Yagi11)にて全重賞の予想、買い目、年間収支を掲載中。


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