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【フェブラリーS】好データは「5歳」「500キロ以上」「前走1着」など 今年の該当馬は?

2021 2/17 11:00門田光生
フェブラリーSの馬体重別成績インフォグラフィックⒸSPAIA
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ⒸSPAIA

2月生まれにご用心

2021年最初のGIは、2月21日(日)に東京競馬場で行われる第38回フェブラリーS。メンバーを見渡すと小粒で混戦ムードかなと思うが、馬券的には妙味十分。昨年同様、南関東から実力馬の参戦もうれしい限りだ。その地方所属馬は2011年にフリオーソ(船橋)が2着になって以来馬券に絡んでいないが、今年のメンバーならチャンスは十分あるのではないか。

地方馬に頑張ってほしいというのは願望も込みなのだが、果たしてデータ上でも勝機はあるのだろうか。今回も過去10年の成績を基にして検証していきたい。

フェブラリーS出走馬の所属ⒸSPAIA


ここ10年で地方馬の出走は8回。連対したのはフリオーソだけなので、連対率は12.5%。対するJRA所属馬だが、栗東所属馬が17連対、連対率は13.4%。3着馬は全て栗東所属馬が占めている。ただ出走頭数も美浦所属や地方馬に比べて圧倒的に多く、同じように比較していいか迷うところ。

数字がよくないのは美浦所属馬で、22頭が出走して連対馬は2頭だけ。しかも同一馬(ノンコノユメ)。連対率も8.7%と物足りない。

2011年に2着となったフリオーソだが、前走で川崎記念を勝っての参戦。フリオーソと同じ船橋所属のミューチャリーも前走で川崎記念を走っている(4着)。さらに4走前までさかのぼっても使ったレースが全く同じ。フリオーソは4走全て連対、ミューチャリーは連対が一度もないのが大きな差だが、4走とも掲示板には載っている。配当的な妙味からも、押さえておいて損はないだろう。

フェブラリーS出走馬の年齢ⒸSPAIA
フェブラリーS出走馬の馬体重ⒸSPAIA


ダートレースといえば芝に比べて好走馬の平均年齢が高い傾向にあるのだが、フェブラリーSの勝ち馬10頭は4~6歳馬。7歳以上だと2着馬が4頭だけとなっている。特に7歳馬は6歳馬に次いで出走頭数が多いので、勝ち馬が出ていないのは不満。最も成績がいいのは5歳馬の7連対で、連対率も20%を超えている。2位が4歳馬の14.8%だから、この項目では5歳馬有利と結論付けてよさそう。

年齢もそうだが、ダート競馬は馬体重が重い馬の方が成績がいい。この項目に関してはフェブラリーSでも通用するようで、499キロ以下の馬【2-3-2-54】に対して、500キロ以上の馬は【8-7-8-74】。ほかの競馬場に比べると軽いといわれる東京の砂だが、やはりダートはダート。馬格がある方が有利のようだ。

フェブラリーS出走馬の産地ⒸSPAIA
フェブラリーS出走馬の父系ⒸSPAIA


そして、ダートの本場といえばアメリカ。サンデー系をはじめとした内国産に押されっぱなしの外国産馬だが、このレースに限っては10年間で3勝を挙げて気を吐いている。

そのアメリカ産馬と同じく3勝を挙げているのがゴールドアリュール産駒。2着馬ものべ4頭出しているように、このレースとの相性は抜群だ。

フェブラリーS出走馬の前走着順ⒸSPAIA


また、前走1着馬の成績がよく、7勝、2着4回。重賞ではよく見かけるデータだが、フェブラリーSはGIである。

GIといえば、前哨戦を叩き台にして調子を上げ、本番に挑むというパターンが多かったが、近年は適度に間隔をあけて、使うレースは勝ちにいくのが主流になりつつある。それが前走1着馬の好成績と関係しているのかもしれない。

フェブラリーS出走馬の誕生月ⒸSPAIA


最後に誕生月を。3歳戦ではないから関係ないと思いつつも一応調べてみたのだが、これが思いもよらぬ結果に。勝っているのは3月か4月生まれだけ。ほかの月からは勝ち馬が出ていない。

レース名(フェブラリー)にもなっている2月生まれは23頭が出走して2着が1回だけ。2月生まれが強かった「きさらぎ(2月)賞」とはえらい違いだ。

根岸S勝ちがトレンド

フェブラリーSの好走パターンをまとめるとA「5歳馬」B「500キロ以上」C「米国産かゴールドアリュール産駒」D「前走1着」E「3月か4月生まれ」となる。なお、500キロ以上は当日の体重なのだが、当然ながらその日になってみないと分からないので前走馬体重で判断している。

今回は好走条件を4つ以上満たした馬がいない。3つクリアしたのはカフェファラオ(BCE)、サンライズノヴァ(BCE)、レッドルゼル(ADE)、ワイドファラオ(ABE)の4頭。

どれを本命にするか。最初に挙げた「美浦所属馬は苦戦」という点で引っ掛かるのがカフェファラオ。ここ10年で連対したのはノンコノユメだけで、ほかは全て着外。本命にするには厳しいということでまず候補から除外。

A~Eの中で強いデータといえば、ここ10年で7勝している「前走1着馬」になるか。7勝の内訳は、根岸Sと東海Sがそれぞれ3勝で、残る1勝はJCダート(現チャンピオンズS)となっている。根岸S、東海Sの勝ち馬はともに出走しているが、東海Sの勝ち馬オーヴェルニュは(AD)の2つしか満たしていない。

一方の根岸Sだが、ここ5年で根岸Sの勝ち馬が3勝しているように、近年のトレンドとなっている。というわけで今年の根岸Sを勝ったレッドルゼルが本命にふさわしい。

続いても◎と同じく条件を3つ満たしている馬から。まずはサンライズノヴァ。このレースとゴールドアリュール産駒の相性のよさは、やはり無視できないところ。カフェファラオは分が悪い美浦所属馬とはいえ、3つデータを満たしている上記5頭のうち唯一の米国馬。 データ上で好走率が高く、ダートの本場・アメリカ生まれの意地を見たいところ。オーヴェルニュはここ10年で3勝している東海S勝ちということを評価。好走条件を3つ満たしているワイドファラオと、リピーターが多いレースということでインティ、冒頭に書いた地方馬ミューチャリーが押さえ。

◎レッドルゼル
〇サンライズノヴァ
▲カフェファラオ
△オーヴェルニュ
×ワイドファラオ
×インティ
×ミューチャリー

《ライタープロフィール》
門田 光生(かどた みつお)
競馬専門紙「競馬ニホン」で調教班として20年以上在籍。本社予想などを担当し、編集部チーフも兼任。現在、サンケイスポーツにて地方競馬を中心に予想・記事を執筆中。
例年より中京と小倉開催が多かったので、一度は雪の影響を受けるかと思いましたが、ここまでは無事開催を消化。こんなことを書いた瞬間にまさかの大雪が、ということはよくあるパターンですが……。

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