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【京都記念】「前走2200m」かつ「前走先行」の連対率4割 データと浮上する穴馬

2021 2/7 17:04勝木淳
京都記念イメージ画像ⒸSPAIA
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ⒸSPAIA

阪神芝2200mは迷ったら大型馬

第1回は1942年。戦前から続く伝統のGⅡ京都記念は、阪神芝2200mで行われる。京都以外で行われたのは65年阪神、80年中京、90、94年阪神の4回。第114回京都記念で5回目、阪神競馬場での施行は4回目だ。

そこで今回は過去10年間の阪神芝2200m、古馬2勝クラス以上の40レースから好走傾向に合致する馬を探っていく。

まず阪神芝2200mというと代表レースに宝塚記念がある。梅雨時のサマーグランプリはクロノジェネシスが勝った昨年のように馬場状態が悪いことが多く、中距離戦でも切れ味勝負になりにくい。これは馬場状態だけが要因ではない。4角奥からスタートするため、先行争いは正面直線部分を一杯に使われる。

同じく急坂がある中山芝2000mに近く、序盤が直線なので最初の坂を越えながらもラップが自然と上がる。勝負所の残り800mからは緩やかなくだり勾配なので、これを利用して後続が早めに押し上げる形が多い。そして待ち構える2度目の坂越え。

こうしたコース構造と展開から3ハロン型(切れ味勝負向き)より4ハロン型(ロングスパート向き)が強い舞台であるといえる。

馬体重別成績ⒸSPAIA


これを頭に入れながら、馬体重別成績をみるとわかりやすい。

480~498キロ【15-8-13-113】勝率10.1%、複勝率24.2%と500~518キロ【9-9-2-51】勝率12.7%、複勝率28.2%が、478キロ以下と比較すると確率上昇傾向にある。520~538キロも勝率は5.7%とダウンするものの、複勝率は37.1%と高い水準を維持する。迷ったら大型馬は作戦のひとつだろう。

キングカメハメハ×サンデーサイレンス

阪神芝2200mが瞬発力型よりロングスパート型向きである根拠のひとつに種牡馬別成績がある。次はそのデータについて述べていく。

種牡馬別成績ⒸSPAIA


芝の絶対的存在であるディープインパクトは【3-6-6-48】勝率4.8%、複勝率23.8%、着度数別で3位に甘んじている。数字の並びをみても1着数は2、3着数の半数で勝ちきれない傾向を示す。くだり勾配に入る残り800mからのペースアップと最後の急坂を苦手にしているようだ。ただし、適性の合わない舞台でも3位とはそれはそれでスゴイことでもある。

トップはキングカメハメハ産駒の【9-5-4-27】でこちらは数字の並びがキレイ。ディープインパクトほど柔らかくなく、やや切れないが、しっかりした末脚を使える同産駒の特徴はこの舞台に合う。

ディープインパクト産駒のサトノルークス、ジナンボー、センテリュオ、ラヴズオンリーユー、ワグネリアンより、キングカメハメハ産駒のダンスディライト、レイエンダを上位にとってみたい。

なかでも母の父がサンデーサイレンスだと【5-3-1-8】なので、該当するダンスディライトはこの舞台の血統的特注馬だ。2位は宝塚記念の特注血統であるステイゴールド【5-0-2-18】。想定で該当する馬にステイフーリッシュがいる。芝2200m【1-2-2-1】の距離巧者だ。

狙うべきは芝2200mのスペシャリスト

種牡馬についで2200m戦らしいデータとして距離に関するデータをあげる。

前走との距離比較別成績ⒸSPAIA


非根幹距離の2200mはレース数自体が少ないわけだが、それでも前走同距離が【7-5-6-38】勝率12.5%、複勝率32.1%と強い。これは1400mや1800mと同じように非根幹距離の2200mは、スペシャリストが多いという特徴をあらわしたデータである。

今年の想定からはステイフーリッシュ、ダンスディライト、ベストアプローチ、モズベッロ、ワグネリアンの5頭が該当する。

前走2200m・前走脚質別成績ⒸSPAIA


前走2200m戦でどんな位置で競馬をしていた馬が、好走するのかを示したデータだが、先行【5-4-2-11】勝率22.7%、複勝率50%が目立つ。さらに単複回収値は235、126なので、このコースの穴パターンは前走2200m戦で先行していた馬となる。AJCCで先行したステイフーリッシュや宝塚記念で先行していたワグネリアンを上位にとりたい。

データからはキングカメハメハ×サンデーサイレンス、前走オリオンS(阪神芝2200m)で先行したダンスディライト。ステイゴールド産駒、前走AJCC(芝2200m)で先行していたステイフーリッシュが注目馬となる。どちらも妙味たっぷり。付け加えると、ダンスディライトの前走時の馬体重は496キロだった。

京都記念インフォグラフィック

ライタープロフィール
勝木 淳
競馬ライター。競馬系出版社勤務を経てフリーに。優駿エッセイ賞2016にて『築地と競馬と』でグランプリ受賞。主に競馬のWEBフリーペーパー&ブログ『ウマフリ』や競馬雑誌『優駿』(中央競馬ピーアール・センター)にて記事を執筆。YouTubeチャンネル『ザ・グレート・カツキの競馬大好きチャンネル』にその化身が出演している。


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