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【AJCC】「菊花賞組は未勝利」でアリストテレスは危険?超難解な一戦で覚えておきたいデータ

2021 1/17 17:45勝木淳
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中穴までは十分可能性アリ

1960年に日米友好の一環として創設。1984年から現在の1回中山最終週芝2200mに固定(ただし84年はダート変更、02年は東京に振りかえ)された伝統のGⅡ戦である。GⅠ馬の始動戦として知られており、実績馬が力を出す半面、19年フィエールマン2着(勝ち馬はシャケトラ)など真冬の始動戦ゆえ勝ちきれないこともある。

さらに近年はレース数を絞るトレンドも手伝い、以前ほど実績馬が出走しなくなった。21年AJCCは菊花賞2着アリストテレスの名前が想定にあるものの、GⅠ馬は想定段階では不在。やや混戦模様のAJCCについて過去10年間のデータを基礎に分析する。

人気別成績(過去10年)ⒸSPAIA


1番人気【3-3-0-4】をどう考えるか。複勝率は60%、馬券圏外にいなくなったのは10年で4頭。13~16年は4連敗、内訳はルルーシュ、レッドレイヴン、ゴールドシップ、サトノラーゼンでGⅠ馬はゴールドシップ1頭だった。GⅠ馬ではない場合は、1番人気を信頼しすぎるのは危険か。

そうは書きつつも、5番人気以内は【8-7-7-28】と堅実。上位人気馬には逆らえない。注目は7番人気【2-1-1-6】勝率20%、複勝率40%だろうか。17年タンタアレグリア、19年シャケトラと一年おきに好走中。21年は走る番ではあるが……。

10番人気以下は【0-1-0-43】、14年11番人気サクラアルディートのみ。大穴は狙いにくいが、中穴までは十分可能性はある。

前走菊花賞組は【0-2-0-3】

ここからはわかりやすく年齢別で傾向を探っていくことにする。

年齢別成績(過去10年)ⒸSPAIA


年齢別では5歳が【5-1-3-15】勝率20.8%、複勝率37.5%と目立つ。ちなみに単勝回収値は112。では具体的にどんな5歳馬が好走しただろうか。

5歳・前走クラス別成績(過去10年)ⒸSPAIA


まず5歳馬の前走クラス別成績をみると、3勝クラス【0-0-0-4】、オープン【0-0-0-1】、GⅢ【0-1-1-3】と格下のレースからここに出走する馬は苦戦傾向にある。

GⅡ【1-0-1-3】は一見よさげだが、暮れの中京開催だった金鯱賞組が【1-0-1-1】なので、実質は【0-0-0-2】。そうなると頼りになるのは前走GⅠ組【4-0-1-4】だ。2021年の想定では有馬記念15着モズベッロが該当する。

5歳・前走GⅠ組の前走レース別成績(過去10年)ⒸSPAIA


有馬記念は【2-0-0-1】なのでモズベッロは有力だろうか。有馬記念からAJCCを勝利した2頭は有馬記念4、5着(11年トーセンジョーダン、12年ルーラーシップ)と掲示板以内だった。有馬記念10着以下だった馬は出走ゼロ。モズベッロ、やや足りないか。

では次によさそうな4歳【1-4-3-12】を検討する。

4歳・前走クラス別成績(過去10年)ⒸSPAIA


4歳は5歳のようにあまり前走クラスの傾向がなく、どこからでも好走馬が出現する。ただし想定にいるのは全て前走GⅠ組(菊花賞からアリストテレス、サトノフラッグ、ヴェルトライゼンデ、エリザベス女王杯からウインマリリン)なので、【0-2-0-3】の前走GⅠ組を掘り下げる。

まずこの5頭は全て前走菊花賞だった。エリザベス女王杯からくるウインマリリンはデータ面では判断を保留したい。菊花賞での着順をみると、1着【0-1-0-0】、5着【0-0-0-1】、6~9着【0-1-0-2】で、2、3着の出走はゼロ。菊花賞7着ヴェルトライゼンデは前例ありだが、アリストテレス、サトノフラッグは悩ましい。

86年以降菊花賞組は【0-4-0-6】と勝ちきれない傾向で、1番人気にアリストテレスが押された場合は要注意。人気の項目で触れたように重賞未勝利の1番人気はやや頼りない。といいつつ、前走が菊花賞だった馬は86年以降でたった10頭しかおらず、今年は一気に3頭も出走予定、あっさりデータを覆される可能性もありそう。

伏兵は6歳馬か

4、5歳の想定馬にデータ傾向にハマる馬がいないので、6歳まで広げてみる。

6歳・前走クラス別成績(過去10年)ⒸSPAIA


まず6歳【3-1-2-28】。単勝回収値は5歳を上回る170。こちらも5歳と同じく格下から来る馬は苦戦、前走GⅡ【1-0-1-2】は金鯱賞【0-0-1-0】を除くと【1-0-0-2】。

6歳・前走GⅠ組の前走着順別成績(過去10年)ⒸSPAIA


前走6~9着は【1-0-0-1】。19年シャケトラが有馬記念6着から勝利している。凡走は17年5着ワンアンドオンリー、ジャパンC8着だった。

このように、6歳前走GⅠ組の内訳は有馬記念【2-0-0-4】、ジャパンC【0-0-0-2】。天皇賞(秋)だった馬は出走がない。年齢関係なく天皇賞(秋)は【0-1-0-1】、13年8歳トランスワープが天皇賞(秋)17着から出走、5番人気2着だった。

最後に付け加えるが、4歳アリストテレスは重賞未勝利のため、春に除外の心配なく大きなレースへ出走するためにはAJCCでの賞金加算は必須。かなり勝負がかった一戦ではあるだろう。

いずれにせよ、【4-0-1-8】と有力ステップである有馬記念組はモズベッロのみで、2021年AJCCはかなり難解な一戦になりそうだ。

ライタープロフィール
勝木 淳
競馬ライター。競馬系出版社勤務を経てフリーに。優駿エッセイ賞2016にて『築地と競馬と』でグランプリ受賞。主に競馬のWEBフリーペーパー&ブログ『ウマフリ』や競馬雑誌『優駿』(中央競馬ピーアール・センター)にて記事を執筆。YouTubeチャンネル『ザ・グレート・カツキの競馬大好きチャンネル』にその化身が出演している。

2021年AJCCデータインフォグラフィック


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