過去最高配当は2983万2950円!
JRAにおいて全レースで3連単の発売を開始したのは、2008年7月19日からだった。当初は試験的に行われたのだが、売り上げがすこぶる好調で、その後今日まで発売が続いている。
2008年の夏競馬から2020年の年末までに行われた芝とダートレースの3連単平均配当は、「45518円」となった。100万馬券を超える様な大きな配当から、少頭数の100円台の配当までの平均になるのでこれくらいに収束するのだろう。そもそも3連単で10万馬券以内におさまる確率は76.2%なのだから妥当な数字とも言えるかもしれない。
それでも3連単を買う以上、夢を見たいのが人の性というものではないだろうか。先にもあげた発売期間内で100万馬券以上がでた回数は1095回で、決して夢物語ではない。今回は、過去の3連単の高額配当を振り返っていきたい。
まず、第5位は2015年5月17日、GⅠヴィクトリアマイルで記録された「2070万5810円」。5番人気→12番人気18番人気の入着で4896組中4140番人気の決着だった。
第4位は2017年12月9日に中山競馬場で行われた3歳1勝クラスの「2180万2320円」、第3位は2017年12月3日に中京競馬場の3歳1勝クラスで「2294万6150円」、第2位は2015年9月21日の中山競馬場で行われた2歳未勝利戦で「2792万9360円」となっている。
実は4位から2位まで共通しているのはダートの1800m戦だったという事だ。また、勝ち馬は地方からの転入2戦目、もしくは新馬戦において芝のレースで大敗後の変わり身を見せた追い込み馬だった。夢を追いたい人はこの条件を是非覚えておいてもらいたい。
そして第1位は2012年8月4日、メイクデビュー新潟で記録された「2983万2950円」。14番人気→12番人気→10番人気の入着で4080組中3850番人気の決着だった。この夢馬券の立役者は嘉藤貴行騎手を背に14番人気で1着となったミナレット。
実はこの馬、第5位の高額配当となったヴィクトリアマイルでは江田照男騎手とのコンビで18番人気ながら3着に飛び込み大波乱を演出している。稀代の穴馬券メーカーとして歴史に名を刻んだ1頭だ。