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【有馬記念】危険な人気馬3頭 カレンブーケドール、フィエールマン、ワールドプレミア軽視の理由は?

2020 12/22 11:00鈴木ショータ
フィエールマンの直線の長さ別成績ⒸSPAIA
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ⒸSPAIA

カレンブーケドール

結論から言うと、ジャパンカップ組は軽視するのが賢明だ。有馬記念で重視したいポイントの1つに「ローテーション」がある。

有馬記念の1着賞金は3億円だが、ジャパンカップも同様に1着馬には3億円の賞金が贈られる。ともに国内最高賞金が魅力的に映るが、「二兎を追う者は一兎をも得ず」ということわざがあるように、両レースに出走して栄冠を勝ち取ることは厳しいというデータも出ており、前走ジャパンカップ組は過去10年で単勝回収率31%、複勝回収率56%。馬券的には全く狙えないということだ。

昨年の有馬記念も前走ジャパンカップ以外の馬が1~5着を独占し、ジャパンカップの勝ち馬スワーヴリチャードは12着と大敗した。ジャパンカップでアーモンドアイ、コントレイル、デアリングタクトの3強に次ぐ4着だったカレンブーケドールは有力視されそうだが、以上のデータからは馬券的な妙味は薄いと予想できる。また、クロノジェネシスとの対戦成績も気になるところ。

軽い馬場のオークスでこそ、クロノジェネシス3着、カレンブーケドール2着と先着したが、秋華賞や京都記念では後塵を拝している。今開催の中山もクロノジェネシスに分がある時計のかかるタフな馬場になっている。そのため、「クロノジェネシスをまず逆転できるか」といったこともポイントになりそうだ。

ワールドプレミア

この馬もカレンブーケドールと同じで期待値の低い前走ジャパンカップ組だ。長期休養明けで「まずはひと叩き」という見解もあるが、レース間隔が詰まっていることには変わりないため疑ってかかりたい一頭。

昨年の有馬記念では4番人気3着と好走したが、昨年は菊花賞→有馬記念のゆとりのあるローテーションだったのも好走の要因だろう。また、16頭立てのなか道中で10~16番手の7頭が上位1~7着を占めたように、超ハイペースな展開も向いた。1000m通過58.4秒は過去10年の最速ラップで、2位の年でも60.5秒。

そんな後方有利な展開だからか、最後方16番手からレースを進めたワールドプレミアは展開の利があったことは否めない。好走するためには厳しいローテーションでも昨年並みの仕上げをし、展開が向くかそれ以上の成長力を示す必要がありそうだ。

フィエールマン

中山コースでは、アメリカジョッキークラブカップで単勝1.7倍ながら2着にも負けているため、本質的には不向きの可能性がある。

問題は310mしかない短い直線コースだ。3200mの天皇賞春を連覇しているステイヤーのように、エンジンのかかりが遅いのがフィエールマンの特徴。つまり、直線が400m以上あるコースでは【4.1.0.0】とパーフェクト連対なのに対し、中山のように直線が短いコースだと、1.2.2.3.4着と取りこぼしが目立つ。

3歳時のラジオNIKKEI賞(1番人気2着)がこの馬の特徴をよく表しているので、ぜひご覧いただきたい。エンジンがかかればものすごい脚を使うが、点火するまでに時間がかかってしまうということがよくわかる。

前走の天皇賞秋も「2000mという距離が合わないかも」と予想したが、実際にはアーモンドアイに肉薄する2着。このことから、フィエールマンは距離適性よりも直線の長さが好走と凡走のポイントになると判断する。

ライタープロフィール
鈴木ショータ
競馬伝道師。競馬エイトトラックマンを経てフリーに。オリジナルのweb競馬新聞「PDF新聞」を毎週発行。根っからの大穴党で、馬券格言は「人の行く裏に道あり”穴”の山」


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