大接戦を制したのはソダシ
先週末は阪神JF（GⅠ・芝1600m）、中日新聞杯（GⅢ・芝2000m）、カペラS（GⅢ・ダート1200m）の3重賞が行われた。AI予想エンジンKAIBAの予想は的中となったのか、それぞれのレース結果とともに振り返っていく。
まずは2歳女王決定戦の阪神JFから見ていこう。AIの本命は札幌芝1800mと東京芝1600mと両極端な舞台で重賞を連勝しているソダシ。その素質の高さと2歳重賞でクロフネ産駒の牝馬は複回収率246%という点にも期待した。
対抗はサトノレイナス。前走は中山のマイル戦で上がり34.0を使っており、より切れ味が生きるコースは歓迎材料だと見た。以下、インフィナイト、ポールネイロン、オパールムーンに印を回していた。
レースの主導権を握ったのは九州産馬のヨカヨカ、ポールネイロンは序盤折り合いに苦労する素振りを見せつつ2番手に控える。そして本命のソダシは好位の4、5番手、その外にインフィナイトもピッタリとマーク。サトノレイナスは中団馬群、前走同様に後方にオパールムーンという隊列となった。
前半800mは46.8と平均ペースで通過、馬群は比較的密集していた。4コーナーから直線へと向き、離れた外からメイケイエールが伸びを見せ、先頭に躍り出る。しかし、最後の坂で脚が上がってしまい、内にサトノレイナス、間にソダシ、さらに後方から追い込んだユーバーレーベンと4頭が大接戦。ゴール前ではソダシとサトノレイナスによる際どい争いとなったが、写真判定の結果ソダシが勝利。白毛馬として初のGⅠタイトルを獲得した。
3着ユーバーレーベンには印が回らなかったが、◎○で馬単1,250円が的中という結果になった。
本命ボッケリーニが勝利
中京競馬場で行われたハンデ重賞、中日新聞杯。本命は6月にオープン入りを果たすと、その後は2着2回と好走し、小倉日経オープンでは後のGⅠ2着馬サラキアと0.2秒差のレースをしていたボッケリーニだった。
対抗はコース成績が2戦2勝の中京巧者トリコロールブルー、以下サトノソルタス、グロンディオーズ、ヴェロックスという予想となっていた。
スタートしてすぐ先手を奪ったのはタガノアスワド。印を回した馬の位置どりを見ると、好位の5、6番手にボッケリーニとヴェロックスの同じ勝負服が並んで追走。その直後にグロンディオーズ、さらに1列後ろにトリコロールブルー、後方からサトノソルタスとなっていた。
直線に向いて坂を駆け上がったあたりで、前はほぼ横一線の混戦に。そこからシゲルピンクダイヤが抜け出したかと思ったが、そのすぐ内からスルスルと伸びてきたのはボッケリーニ。そのまま追い比べを制して重賞初制覇を飾った。本命が勝利したものの、2着シゲルピンクダイヤは無印という結果に終わった。
レッドルゼルは追い込むも2着
最後にダートのスプリント重賞、カペラSについても振り返る。本命は4角10番手から差し切った前走内容が優秀なレッドルゼル。1400mもこなしてはいるが、1300m以下では【3,1,0,0】という成績からも短い距離向きと判断したようだ。
対抗はダート転向後、6戦4勝のフォーテ。3歳馬でもあり、短距離ではまだ底を見せていない点に期待した。以下、ダンシングプリンス、ジャスティン、ロンドンテソーロとなっていた。
芝からダートに変わるあたりで、スピードのあるダンシングプリンスがハナに立ったが、そこに内から競りかけて、最終的に主導権を握ったのはヒロシゲゴールド。その直後の外目にジャスティン、ロンドンテソーロが続く。好スタートを切ったもののフォーテは中団から、レッドルゼルは中団やや後ろからレースを進める。
スプリント重賞らしく、前半600mは33.2とハイペース。前は苦しくなるかと思われたが、直線ではダンシングプリンスとジャスティンによる競り合いに。ゴール前でわずかに前に出たジャスティンが勝利した。
2着もダンシングプリンスが粘るかというところに、大外から一頭すごい脚で追い込んできたレッドルゼルとの際どい争いとなった。結局レッドルゼルが2着、6連勝中だったダンシングプリンスは3着に終わった。
堅い決着となったものの、本命レッドルゼルが2着になり△◎で辛くも的中となった。
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