良血ボッケリーニがここで開花
12月12日に中京競馬場で行われたのは中日新聞杯。昨年のクラシック三冠全てで3着内だったヴェロックスが1番人気ながら、単勝オッズ3.7倍はそれほど抜けた支持ではなかった。フルゲートのハンデGⅢらしい混戦模様と見られていた。
まずは先行争い。どの馬も積極的には主張せず、引っかかり気味のタガノアスワドが抑えながら先頭へ。ボッケリーニはインの中団前め、ヴェロックスはやや出負けしたが、緩いペースもあって6番手あたりに収まる。珍しくゲートで悶着がなかったシゲルピンクダイヤは好位の外につけた。3番人気グロンディオーズはヴェロックスの後ろから。
1000m通過は61.5秒。同日の1勝クラス1400m戦で1.20.3の好タイムが出ている速い馬場状態を考えると、相当なスローペース。カツコが勝った同日&同距離の2歳未勝利戦(1000m通過61.1秒)より遅かった。
直線は外からシゲルピンクダイヤが先に抜け出すところに、内で溜めていたショウナンバルディが食らいつく。坂を上り切るとシゲルの内を通ってボッケリーニがしぶとく伸び、交わし切って勝利。2着シゲルピンクダイヤは待望の2勝目がまたも目前ですり抜けた。ヴェロックスも伸びてはいたが3着止まりだった。
7着サトノソルタス次は買い
勝ったボッケリーニは父キングカメハメハ×母ポップコーンジャズという血統。つまり、全兄がラブリーデイという良血だ。ラブリーデイは5歳の1月に中山金杯で重賞初勝利を挙げると、その年にGⅠ2つを含む重賞6勝と覚醒した。
ボッケリーニも階段を着実に昇ってきて4歳12月で重賞初勝利。このレース自体はペースが遅かったこともあって時計や見た目のインパクトも平凡だが、来年さらなる成長があればGⅠも目指せるだろう。
2着シゲルピンクダイヤは枠入り不良が続いていたが、今回は発走時間を遅らせることもなく、好発からすんなりと好位に。発走前にエネルギーを消費していた近走と違って、馬がレースに全集中できたことが大きかった。距離適性も、やや忙しいマイルよりは2000mくらいにシフトしてきた印象。
3着ヴェロックスはトップハンデ、長期休養明けを差し引いても物足りなかった。前のシゲルピンクダイヤを捕えきれなかったのはまだしも、隣にいたボッケリーニにも完全な伸び負け。復調はもう少し先になりそうだ。
今後の馬券に活かすという点では、前半1000m61.5秒、後半800m46.3秒というスローペースで後方勢が完封されたことを覚えておきたい。
7着サトノソルタスは大外枠から外々の13番手という位置取り。もともと9戦して上がり最速は不良馬場での1回だけと、ディープインパクト産駒にしては切れないタイプ。上がり33.9という精いっぱいの追い込みは見せているが、あまりにも展開が向かなかった。
同様に17番手から上がり33.6で8着のサトノガーネットにもかわいそうな競馬。この2頭は次走以降で買い時がありそうだ。

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