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【武蔵野S予想】好走条件全て整った ワンダーリーデルを後押しする4つのデータ

2020年武蔵野SデータインフォグラフィックⒸSPAIA
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差しが届く武蔵野S

11月14日に東京競馬場で行われるのは来月に迫ったチャンピオンズCの前哨戦、武蔵野S。この記事では「近走で実力を発揮できなかった馬」の巻き返しに注目して武蔵野Sの穴馬を探していく。

まずレース傾向に軽く触れておくと、東京のダート重賞らしく差しがよく届いている。4角4番手以内のいわゆる“好位”から競馬した馬はわずか2勝。4角5~7番手が3勝、4角8番手以下が5勝。

今年もレパードSで逃げ切りのケンシンコウを始め、逃げをもくろむ馬が数頭いる。予想の前提として、差し馬中心に印を回しておくのが無難だろう。

好データだらけの1頭

今回の注目馬はワンダーリーデル。この馬の大きな特徴は休み明けが走らないこと。出走間隔に注目すると一目瞭然で、中7週以下は【7-0-5-10】に対し中8週以上は【0-0-2-8】。中7週以下では全7勝を挙げていて、回収率も単262%、複131%と非常に高い。

ワンダーリーデル出走間隔別

また、この馬は昨年の武蔵野S勝ち馬で、今年のフェブラリーSでも僅差4着がある東京巧者。「中7週以下」かつ「東京コース」では7戦3勝。内6戦で人気を上回る着順に入っている。

前走は南部杯で5着に敗れてしまったが、この時は中8週だったのが影響したか。今回は中4週で東京コースという絶好の条件に替わる。また、鞍上の横山典弘騎手は過去3年の東京ダ1600mで単回収率379%、複回収率127%と馬券妙味抜群。さしずめ「鬼に金棒」、「ワンダーリーデルに横山典弘」といったところか。

ダメ押しでもう一つ加えると、このレースは同年のフェブラリーS出走馬がよく穴を開ける。単純に過去10年で単複とも黒字だが、斤量58キロ以上の馬がイマイチな傾向を加味して57キロ以下に限定すると、単回収率444%、複回収率132%という爆発的な数字になる。ワンダーリーデルはこれにもピタリと該当する。

同年のフェブラリーS出走馬成績


以上、「中7週以下」「東京コース」「横山典弘騎手」「同年フェブラリーS出走の57キロ以下」という4つもの強力データが後押しするワンダーリーデル。文句なしで本命に推したい。

モズアスコットに不吉なデータ

2番手にはタイムフライヤー。ダート転向以降は1700mで距離が上限という戦績。今年のフェブラリーSは先行勢が軒並み大敗する展開の中、この馬だけ3番手から5着と掲示板を確保してみせた。マイル戦は現状ベストのはずで、ワンダーリーデルともども昨年ワンツー再現があっても不思議ない。

以下、シリウスSで外々を回りながら見せ場を作ったメイショウワザシ、不器用さをカバーできる東京でこそのサンライズノヴァが3、4番手。

フェブラリーS勝ち馬のモズアスコットは連闘でGⅠを勝った経歴が示すように、こちらも叩き良化型。そのため休み明けの南部杯でも好走できたことの価値は高いが、今回は59キロ。サンライズノヴァ58キロにも言えることだが、過去10年、古馬で58キロ以上を背負った馬は【0-0-1-7】と不振。

「同年のフェブラリーS出走馬がよく穴を開ける」と先ほど書いたが、59キロになる「同年のフェブラリーS勝ち馬」は事情が異なる。16年モーニンが1番人気7着、09年サクセスブロッケンが1番人気10着と人気を裏切っている。この不吉なデータを踏まえて押さえ程度の評価にとどめる。

ケンシンコウ、デュードヴァンの3歳馬2頭だが、ともにハイペースのユニコーンSで待機策、雨による高速ダートとなったレパードSで先行策と、2戦とも展開面を味方につけての内容。近走からの上積みという点には期待しづらい。古馬と初対戦になることもあり、ここは敬遠しておきたい。

▽武蔵野S予想▽
◎ワンダーリーデル
〇タイムフライヤー
▲メイショウワザシ
△サンライズノヴァ
×モズアスコット



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