乗馬のライセンスってどこでとるの?
馬術はまずは「乗馬」という趣味として楽しむことから始まりますが、「乗馬」にもライセンスがあります。その代表的なものに全国乗馬倶楽部振興協会が認定するライセンスがあります。その名の通り、全国乗馬倶楽部振興協会に加盟していて認定インストラクターがいる乗馬クラブであれば受験することができます。○級ライセンス取得コースなどを設けているクラブが多くあります。
また、全国乗馬倶楽部振興協会は公益法人でもあるため、信頼度が高く、履歴書などにも記載できます。
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馬と意思を通わせて騎乗する馬術は憧れますよね。 馬術のライセンスは、検定を受けて合格すれば取ることができます。 今回は、その種類や方法、難易度をご紹介します。
馬術はまずは「乗馬」という趣味として楽しむことから始まりますが、「乗馬」にもライセンスがあります。その代表的なものに全国乗馬倶楽部振興協会が認定するライセンスがあります。その名の通り、全国乗馬倶楽部振興協会に加盟していて認定インストラクターがいる乗馬クラブであれば受験することができます。○級ライセンス取得コースなどを設けているクラブが多くあります。
また、全国乗馬倶楽部振興協会は公益法人でもあるため、信頼度が高く、履歴書などにも記載できます。
5級のライセンスは、特別な騎乗技術を要求されません。既定の騎乗レッスンが必要ですが、既定回数(10回程度)騎乗してレッスンを受けていれば、自然と5級程度の技術は身につけている人がほとんどです。楽しみながら乗馬していればなおさらです。
また、馬学講座を受けての筆記試験もありますが、こちらもほぼ一般常識に近い内容で、乗馬を楽しみにしている人なら頭に残っているので、難易度は低いです。
そのほか、馬に乗るための馬装や馬の手入れなどの講習を受け、晴れて「5級ライセンス取得!」となるのです。
4級は5級と比較すると実技に関して馬を動かす内容が多くなってきますが、レッスンの中で指導員の指示通りに騎乗できていれば、特に難易度が高いということはありません。ただし、既定のレッスン回数ではなく、ここからは個人の技術の習得度合いが基準です。
具体的な実技内容例としては、常歩(なみあし)での回転運動や常歩から速歩(はやあし)への移行がスムーズにできること、また、駈歩(かけあし)の発進や維持など、少しずつ「馬術」に近づいていきます。筆記試験もレベルが上がってきます。
3級ライセンスは「乗馬」から「馬術」の世界への入口となってきます。3級からは種目ごとのクラスに分かれ、「馬場3級」と「障害3級」があります。
「馬場3級」は概ね5級・4級の延長線上ですが、馬の動きの理解ができていないといけません。その例としては、馬上から左右どちらの前脚が先に前に出ているかの判断は必須です。これを手前の理解と言います。
「障害3級」は障害を飛越していきます。障害数は6~8個ほどですが、2個以上は高さは90cmの障害です。また、筆記試験もあるので、多少の努力は必要になってきます。
次はついに「馬場2級」「障害2級」です。2級になると、競技会への出場が可能となります。ここまでくると、もはや趣味という感じではなく、完全に「馬術」となってきます。
「馬場2級」は日本馬術連盟第2課目という規定の演技を行い、実際に審査を受けます。雰囲気も競技会に近い緊張感になってきます。
「障害2級」は障害数が8~10個で高さは110cm程度の障害が1つ以上やダブル障害など、難易度は格段に上がります。コースを見て恐怖感を抱くほどです。
全国乗馬振興協会のライセンスは、1級ライセンスまであります。
別に日本馬術連盟(日馬連)という団体があり、競技者志向が強い方は、日馬連が主催や公認する競技会へ出場するためのライセンスを取得します。これに対して、趣味から始める方は、全国乗馬振興協会のライセンスから始める方が多いようです。
また、趣味から競技へと志向が変化していったときには、全国乗馬振興協会の3級以上を所持していれば、相当する日馬連のライセンスへの移行も可能になっています。
馬とのコミュニケーションも楽しいスポーツの乗馬、馬術。 馬上から見る風景は日常の目線より高くなるので、普段とは違う景色を楽しめること請け合いです!