オルテガ新監督「世界のタイトルを目指していきたい」
日本ハンドボール協会は3日、都内で会見を開き、男子日本代表「彗星JAPAN」の新監督にスペインリーグのバルセロナを指揮するアントニオ・カルロス・オルテガ・ペレス氏(52)が就任すると発表した。オルテガ氏はスペイン代表として2000年シドニー五輪で銅メダルを獲得。2016年から2年間、男子日本代表監督を務めており、今回7年ぶりの復帰となった。
会見に出席した荷川取義浩ハイパフォーマンスディレクターは選考理由について「前回の日本代表監督時に短期間でチームを作り、結果を残した実績があり、今回のパリ五輪へ向けても短期間ということで適任と判断しました。また、スペインのハンドボールが日本の目指しているスタイルに類似しているので、スペイン人の彼を選びました」と説明した。
オルテガ氏は前回、2016年1月に男子日本代表監督に就任。アジア選手権が1月から始まることもあり、現地合流し超短期間でチーム作りに着手。当時30連敗中だった韓国相手に26年ぶりに勝利するなど、アジア3位に導いた。
スペインからオンラインで出席した新指揮官は「日本代表を率いるのを誇りに思っています。今回のオリンピック出場にあたって、し烈な戦いを勝ち抜いてきた。みなさんと一緒に仕事ができるのを楽しみにしています」と挨拶し、「短期間で準備をしないといけないが、スポーツである以上はタイトルを獲りたい。もし仮に獲れなくても、話題になるようなチームをつくりたい。幸運にも私は日本代表の監督経験があり、アジアでタイトルを獲りました。今回は世界のタイトルを目指していきたい」と意気込みを語った。
男子日本代表はダグル・シグルドソン前監督(51)のもと、1988年ソウル大会以来36年ぶりに自力で五輪出場を決めていたが、今年2月、シグルドソン監督が突如辞意を表明。日本協会はそれを受け入れ、7月に迫るパリ五輪へ向けて後任の選定を急いでいた。
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