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体操段違い平行棒の歴代名選手を4人紹介!

2017 1/30 21:11
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Photo by muratart/Shutterstock.com

体操競技の中でも女子のみで争われる段違い平行棒は、男子の鉄棒に比べかなり複雑な動きをする。2本の鉄棒の間を行き来する動きはたいへん美しいもの。選手たちは技の難度はもちろんのこと、演技の優雅さも競っている。そんな段違い平行棒の名選手を紹介する。

段違い平行棒とは?

段違い平行棒は、女子のみで行われる体操種目の一つだ。高さの違う2本の鉄棒を平行に並べ棒上で演技を行う。男子が行う鉄棒競技と同じく、離れ技や車輪などの技があるが、段違い平行棒独自の技として、2本の鉄棒間を行き来する移動技がある。
女子が行う種目の中でもダイナミックな技が多く、注目を集めることが多い競技だが、その他にも女子ならではの技の美しさや芸術性を競う点も、段違い平行棒の重要な要素となっている。

段違い平行棒の歴代名選手(1)ナディア・コマネチ

ナディア・コマネチは、1961年生まれのルーマニアの体操選手だ。1976年のモントリールオリンピックの段違い平行棒では10点満点で金メダルを獲得するなどの活躍を見せた。コマネチは女子体操界の歴代の名選手たちと比べても、最も強い選手として挙げられることが多い選手の1人だ。
コマネチは、その可憐さから「白い妖精」という愛称がつくほどに、世界中で人気を集めた。また、彼女が初めて成功させた「コマネチ」という技は、日本でも話題となった。

段違い平行棒の歴代名選手(2)スベトラーナ・ホルキナ

スベトラーナ・ホルキナは、1979年生まれのロシアの体操選手だ。1996年アトランタオリンピック、2000年シドニーオリンピックの段違い平行棒種目で、二連覇を果たした。
身長164cmと女子体操選手としては大柄な体格で、長身を活かしたダイナミックで美しい演技が魅力的だった。彼女は自身の名前をとったD難度の「ホルキナ」という技を残しているが、男子の鉄棒で言うところの「マルケロフ」と同様の内容の技だ。

段違い平行棒の歴代名選手(3)何可欣(かかきん)

何可欣(かかきん)は、中国の体操競技選手だ。彼女は1992年生まれで、2008年北京オリンピックに出場した際には、段違い平行棒と団体総合で金メダルを獲得している。2008年ワールドカップや、2009年の世界選手権でも、段違い平行棒で金メダルを獲得しており、この種目を得意としている代表的な選手だ。
身長142cmという小柄な体格に似合わないダイナミックな演技が特徴で、特に何可欣の手放し技は、ミスが少ないこととその美しさに定評がある。

段違い平行棒の歴代名選手(4)内山由綺

歴代名選手というには早いかもしれないが、2016年リオオリンピックの日本代表となり、体操女子団体の決勝における段違い平行棒で好演技を見せた内山由綺を紹介する。
1998年生まれの彼女は、158cmの身長と長い手足を活かした演技が魅力だ。幼少期から培った表現力と、スラリとした手足が相まっての伸びやかで美しい演技は必見だ。2015年の全日本選手権大会では個人総合で2位になるなど、着実にその実力を伸ばしてきている。今後の世界大会での活躍が期待される選手だ。

まとめ

女子体操種目の中から、豪快な技を見ることのできる段違い平行棒の名選手を紹介した。すでに引退しているにも関わらず世界的に有名な選手や、現役の名選手を取り上げたが、今後の日本の女子選手の成長にも期待したいところだ。