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渋野日向子のスイングで「真似るべきところ」「真似してはいけないところ」

2020 2/20 11:00akira yasu
日本女子プロゴルファーの渋野日向子Ⓒゲッティイメージズ
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Ⓒゲッティイメージズ

今季初戦は日本ツアー開幕戦のダイキンオーキッド

新型コロナウィルス感染拡大の影響を受けて米女子ツアー2試合が中止になり、渋野日向子にとっては3月5日から始まる日本ツアー開幕戦のダイキンオーキッドが今季初戦となった。

日本ツアーが開幕すると、テレビなど各メディアで渋野のスイングを目にする機会が増えるだろう。確かに渋野のスイングは綺麗でかっこいいが、真似してはいけないポイントもあるので注意が必要。そこで今回はアマチュアを基準に、渋野のスイングで「真似るべきところ」「してはいけないところ」「その理由」について解説する。

渋野のインスタグラムをのぞくと、合宿中に撮影されたスイング動画やツアー仲間とのラウンド時に撮影したスイング動画が投稿されている。昨年と大きくは変わっていないようだが、マイナーチェンジされている(しようとしている)箇所も見受けられる。

真似るべきところは始動

静止状態から始動する時、体がモゾモゾとわずかに動いた後、手やクラブが動き始めている。体幹主導で始動し、その動きに導かれるようにして腕やクラブが動き始めているからだ。体幹から始動することで、スイング中の体幹と四肢とクラブの連動がスムーズになる。

多くのアマチュアは末端主動になっており、腕や手首からクラブヘッドを動かし始めている。末端の感覚を生かした始動でも、体幹、四肢、クラブが連動したスイングは可能だが、基準となるのは体幹主導の始動。それを体感するには、1.お腹、2.手、3.クラブヘッドの順番で、時間差で動かし始めてみると良い。

真似してはいけないところはアドレス

渋野のアドレスは、身体特性や体幹の強さがあってこそのものだ。腕とスタンスにそれが表れている。

アドレスで両肘が内側に入り込むぐらいピンッと腕を張っているが、これは身体特性によるものだ。渋野の腕は手のひらを前に向けて伸ばした時に肘が外側に曲がる猿腕。本人は楽に伸ばしているつもりでも、両肘の間が狭まり強くピンと腕を張っているように見える。ところが、アマチュアがアドレス時に渋野の腕を真似ようと意識すると、体幹、四肢、クラブが連動したスイングが難しくなる。

また、スタンス幅の広さも渋野の特徴だ。スタンス幅が広いと体重移動が積極的に行えるため、大きな遠心力を生みやすくなる。大きな遠心力を発生できれば、その分ヘッドスピードが速くなりより大きな飛距離につながる。

だが、広いスタンス幅のメリットを活かすには体幹の強さが必要だ。無いと大きな遠心力が生じた時、上体が大きく右に傾いてしまう。もしくは、右への傾きを避けるように左に突っ込みやすくなってしまう。スイングバランスを崩すと、安定してボールをとらえることが難しくなる。

渋野のスタンス幅の広さはアスリートとしてのトレーニングや、ジュニア時代にゴルフと並行して取り組んでいたソフトボールなどによって鍛えられた体幹の強さがあってこそ、なのだ。

右足の粘りを意識してのショット練習か

渋野が2月6日にインスタグラムに投稿したスイング動画の動きを見ると、右足踵の浮き上がりを抑えようとしていることがうかがえる。これで、腰の左への流れや上体の右への傾きを抑えられる期待が持てる。 2019年度ツアーで41位(67.9460%)だったフェアウェイキープ率や24位(70.7573%)だったパーオン率を上げるために、よりバランスよくスイングするためだろう。

投稿には「#ダフリとシャンクはお友達」という言葉が添えられていることから、まだ右足踵に意識を置きながらではミスが出るということなのだろう。渋野レベルでも、動きを変えながら安定してタイミングよくスイングするには一定期間の練習が必要なのだ。

アマチュアの中にも、右足踵の浮きを抑える意識を持った方が良い人がいる。よりバランスが良いスイングをするためにも、右足踵の動きをチェックしてみてはどうだろうか。

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