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【ゴルフ】傾斜地からのショットについて

2020 2/23 06:00akira yasu
ⒸMr.Somchai Sukkasem/Shutterstock.com
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ⒸMr.Somchai Sukkasem/Shutterstock.com

つま先上がり

プレーするゴルフコースの形状にもよるが、コースラウンド時はほとんどが傾斜地からのショットになる。「80%以上の確率で、平均斜度約5度地点からのショット」という研究結果も発表されているほどだ。今回は傾斜地からのショットについての傾向と対策についてまとめる。

つま先側(前側)が上がっている地点からのショットは、左に打ち出しやすくなる。構えた時、クラブフェースの向きを平らな地点の場合と同じにしたつもりでも、左を向くことになるからだ。

また、インサイドアウトのヘッド軌道になりやすいため、フック回転がかかりやすくなることも特徴。よって、コースラウンドでつま先上がりからショットする場合は、ターゲットよりも右を向いて構えることが基準になる。

つま先下がり

つま先側(前側)が上がっている地点からのショットは、右に打ち出しやすくなる。

構えた時、平らな地点からの場合と同じクラブフェースの向きにしたつもりでも、右を向くことになるからだ。そのため、アウトサイドインのヘッド軌道になり、スライス回転がかかりやすくなる。これが、つま先下がりの特徴だ。

コースラウンドでつま先下がりからショットする場合は、ターゲットよりも左を向いて構えることが基準になる。

左足上がり

目標方向に向かって左足が上がっている地点からのショットは、水平面に対しての打ち出し角が高くなる。左足上がりの傾斜に合わせてクラブをセットすると、平らな地点からの場合と比べてクラブフェース面が上を向くことになるからだ。

打ち出し角が高くなるということは、飛距離が落ちることになる。よって、コースラウンドで左足上がりからショットする場合は、クラブの番手を上げることが基準になる。

左足下がり

目標方向に向かって左足が下がっている地点からのショットは、水平面に対しての打ち出し角が低くなる。左足下がりの傾斜に合わせてクラブをセットすると、平らな地点からの場合と比べてクラブフェース面が下を向いていることになるからだ。

打ち出し角が低くなるということは、飛距離が伸びることになる。よって、コースラウンドで左足下がりからショットする場合は、クラブの番手を下げることが基準になる。

傾斜が強くなるほど体幹の回旋量が減る

上記で示した傾斜地の平らな地点との違いは、構えた時の変化によるものだ。スイングをする上でも傾斜地からのショットは、平らな地点からの時と比べ違いが生じる。

その変化の1つに体幹の回旋量が挙げられる。傾斜地からのショットでは、上記の4つの傾斜いずれの場合でも体幹の回旋量が減る傾向にある。原因は、重心が偏ること、それを抑えるために平らな地点では使わない力を使い、各関節の角度が変化するからだ。体幹の回旋量が減ると、クラブの速さに変化が生じ、インパクトでボールに伝わる力は減少しやすくなる。

基準となる傾向(変化)と体幹の回旋量が減ると、インパクトでボールに伝わる力が減少する傾向にあるということを把握しておく必要がある。すると、傾斜の度合いやホールレイアウトに応じて、「番手選択」「向く方向」などを正しくすることが可能になる。

傾斜地では無理に大きく振らない

基準となる傾向通りにショットするためには、無理に大きく振ろうとしないことが重要。

体幹の回旋量が減るにも関わらず、平らな地点からの場合と同様、大きく腕を振るために無理に体幹を回そうとしてしまっては、スイング中バランスを失い良いショットになりにくくなってしまう。

スイング全体がコンパクトになることを受け入れショットすることが、傾斜地から上手くボールを打つポイントだ。

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