クラブを選定する際の注意点は3つ
ゴルフショップに行くと、多くのメーカーが複数のモデルをラインナップしていることがわかる。様々なタイプのゴルファーに応じるために様々なコンセプトのものが並ぶ。そこで今回はクラブを選定する際の注意点を3つ挙げていく。
ゴルフショップに行くと、多くのメーカーが複数のモデルをラインナップしていることがわかる。様々なタイプのゴルファーに応じるために様々なコンセプトのものが並ぶ。そこで今回はクラブを選定する際の注意点を3つ挙げていく。
まず1つ目がウェッジのロフト角だ。一昔前までは3番アイアンからサンドウェッジまでがセットになっており、アイアンのロフト角については考える必要がなかったが、今は「5番アイアンからピッチングウェッジ」「7番アイアンからピッチングウェッジ」などと、多くはピッチングウェッジまでのセットで売られている。ピッチングウェッジの下のウェッジ類は別に追加する必要があるのだ。
ウェッジ類も多くラインナップされるようになり、注意しないとアンバランスなロフト角のフローになってしまうことがある。スイングの大きさは変えずクラブを変えて飛距離をコントロールした方がシンプルにプレーできるところが、アンバランスなフローになると、1つの番手で多くの距離をコントロールしなければいけなくなる。
最近のクラブはロフト角が立ってきている。飛距離を出すためだ。そういったモデルはピッチングウェッジで47度前後が基準のところ、42度前後のロフト角になっている。ピッチングウェッジが42度だとするとその下のウェッジは46度、50度、56度など3本のセッティングが理想的となる。
ツアー選手たちのセッティングは52度、56度などの2本になっていることが多いが、ゴルファーそれぞれのピッチングウェッジのロフト角に合ったセッティングを考える必要がある。
2つ目が各クラブの総重量についてだ。スイングや体力に適した重さのクラブを使う必要がある。さらに、セッティングされているドライバーからサンドウェッジ(56度など)まで、番手が下がるにしたがってクラブの総重量は重くなることが基準となる。
セット販売されているアイアンセットは適した総重量のフローになっているとみて良いだろう。しかし、ウッド系のクラブやウェッジ類など1本ずつ買い替えたり追加したりするクラブは、総重量を確認しないと適したフローにならない場合がある。ドライバーより3番ウッドの方が軽くなったり、ピッチングウェッジより56度のウェッジの方が軽くなったりしてしまう場合がある。
3つ目がシャフトのかたさについてだ。シャフトのかたさを示すものとして、各クラブにはRやSなどのフレックスがある。RとSではRの方が柔らかくSの方が硬い。Sより硬いのがXだ。しかしこれはあくまで目安だ。メーカーやモデルによって基準は異なる。アベレージ向けクラブのSシャフトよりアスリート向けクラブのRシャフトの方が硬い、といったことはよくある。
シャフトのかたさを表す基準として適していると言われているのが、1分間にどれだけ振動するかを表す振動数だ。振動数を基準にしてシャフトを選定すると、自分に合ったシャフトのかたさ、現状のクラブセッティングに合ったクラブを把握しやすくなる。振動数は番手が下がるにしたがって数値が大きくなることが基準になる。振動数について知りたい場合はゴルフショップや工房での測定が必要だ。
ドライバー、フェアウェイウッド、ユーティリティなどのウッド系のクラブや、ウェッジ類は1本ずつ買い替えたり追加したりすることが多い。その時に注意したいのが、その1本のことだけを考えるのではなく、クラブセッティング全体を見ながらその1本を選定するということだ。
クラブについて自分ではよくわからないゴルファーは多いだろう。わからない場合は、ゴルフショップや工房へ行って相談してみると良い。技術力を生かすためにも、技術力をつけるためにもクラブ選びは重要。バランスの良いクラブセッティングでゴルフを楽しみたいところだ。
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