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【ゴルフ】コースラウンド前の時間の過ごし方

2020 2/9 06:00akira yasu
ゴルフのパッティングイメージ画像ⒸESB Professional/Shutterstock.com
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ⒸESB Professional/Shutterstock.com

1時間30分前にコースに到着

コースラウンドで安定して良いパフォーマンスを発揮する為には、それなりの準備が必要だ。そして万全な準備をするにはプレースタートの1時間30分前、遅くても1時間前にゴルフ場に到着したい。それぐらい早く着いて、施設で練習をし、プレースタートに向けて準備を万端にしておくのだ。ゴルフ場の天然芝でのアプローチやバンカー、パッティングは、普段できない貴重な練習だ。その日のプレーだけのためだけでなく、先々のプレーのためのスキルアップにも繋がるので、効果的に練習施設を活用したい。

まずはストレッチ

ゴルフ場のフロントで受付を済ませ、ロッカールームでゴルフウェアに着替えたらまず行いたいのはストレッチだ。ロッカールームの一角にストレッチ用のスペースがあり、ヨガマットやストレッチポールが置かれているゴルフ場も少しずつ増えてきているようだ。そのようなスペースや、練習施設脇、ドライビングレンジの打席などで、股関節まわりや背中、胸まわりを中心にストレッチしたい。

身体の柔軟性は人によって異なるが、持っている柔軟性を十分に発揮できる状態で開始することで、ラウンドの準備に適した練習になる。また、入念なストレッチはけがの防止にもなる。例えば、腰痛は直接腰にエラーが生じるのではなく、股関節まわりや胸、背中まわりがかたく、機能的に動かせないことが原因となる場合が多い。股関節まわりなどを使って行うべき動作を、解剖学的に可動域が5度程度しかない腰椎(腰)を無理して代償動作することになってしまい、腰痛になるのだ。

ゴルフ場へは長時間車に乗って移動する人がほとんどだろう。長時間同じ姿勢でいると身体がかたくなる、という点からみても入念にストレッチをするべきといえる。

練習の優先順位

パッティング練習用のグリーンはどのゴルフ場にもあるが、それ以外の練習施設の充実度はゴルフ場によって異なる。今回は、ドライビングレンジ、パッティンググリーン、アプローチ練習場、バンカー練習場、すべてがそろっているゴルフ場を想定する。

ここに挙げた練習施設を使った練習の優先順は、パッティング、アプローチ、バンカー、ロングゲームだ。グリーンコンディションはコースによって異なるため、どのぐらいの強さで打てばどのぐらい転がるかといった距離感を中心にチェックする必要がある。パッティンググリーンと実際にプレーする本コースのグリーンは速さが微妙に異なっている場合があることを踏まえても、優先順位は最も上となる。ゴルフ場への到着が遅れ、練習時間があまりとれない場合は、パッティングだけでもできると良いだろう。

パッティングの次に重要視したいのが、グリーン周りのアプローチショットやバンカーショットなどのショートゲームだ。天然芝からのアプローチショットやバンカーショット練習は普段できないので、実際に打った感じを体感するのはこういった練習施設と本コース上でしかできない。ショートゲーム練習施設にあるグリーンは芝が長く、本コースのグリーンのようにボールが転がらない場合が多いが、グリーンに落ちてからの転がりは無視してキャリーのイメージを膨らませることに特化した練習をしたい。

そして、最後にようやくドライビングレンジでのロングゲームだ。ここでは無理にまっすぐ飛ばそうとしないことが重要になる。右に曲がる傾向があるのであれば、その右曲がりを前提にプレーした方が良い。ドライビングレンジで練習するのは30球ほどになるだろう。30球で右曲がり傾向になるスイングが、安定してまっすぐ飛ばせる傾向になるスイングになる可能性は低い。そういう意味で、ロングゲームの練習は、練習というよりは今の状態の確認、という位置づけが良いだろう。また、ドライビングレンジでの練習はロングゲームが主で良いだろうが、50から100ヤードほどの距離も練習しておきたい。

その日のパフォーマンスのためだけでなく、上達のために効果的に時間を使う

ゴルフは1日をフルに使う。貴重な休日を使い、片道1時間から2時間かけてゴルフ場へ行き、コースラウンドをする。だからこそ、ゴルフ場での時間をより濃いものにしたいところだ。そのためにもまずはできるだけ早めにゴルフ場に到着し、動ける身体にした上で十分な練習をしたい。

練習施設が充実していない、練習時間が足りない場合は、先述した優先順位を参考に、スタートまでの時間を逆算しながら練習内容を決めると良いだろう。上達を加速させるべく、ゴルフ場の練習施設を効果的に活用したい。

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