朝イチはプロでも緊張
ゴルファーなら誰でも朝イチのショットは緊張するのではないだろうか。スムーズにスイングできずに、大きなミスショットを経験したことがあるゴルファーは多いだろう。朝イチのティーショットはツアー選手でも緊張するもの。緊張している中でもミスを防ぐ対策をとりたい。今回は朝イチのティーショットで誰でも簡単にとれる対策を3つ紹介する。
ゴルファーなら誰でも朝イチのショットは緊張するのではないだろうか。スムーズにスイングできずに、大きなミスショットを経験したことがあるゴルファーは多いだろう。朝イチのティーショットはツアー選手でも緊張するもの。緊張している中でもミスを防ぐ対策をとりたい。今回は朝イチのティーショットで誰でも簡単にとれる対策を3つ紹介する。
最初のコツは「スタンス幅を狭く」することだ。
ほとんどの場合、朝イチはドライバーショットになる。ドライバーショットでは広めのスタンス幅になりやすい。広めのスタンス幅は、両足底とその間の部分を合計した面積である支持基底が大きくなるので安定感が増す。積極的に体重移動を使うことができるため、ボールを強く打ち飛距離を出しやすくなる。
その反面、その体重移動がスイング軸のブレにつながりやすくなる。朝は体がほぐれていないことも多く、ほぐれていないのに体重移動をしようとすると、尚更スイング軸はブレてしまう。スイング軸がブレるとクラブの動きが乱れるため、方向が定まりにくくなる。
狭めのスタンス幅の場合は、支持基底は小さくなる。支持基底が小さいと安定感を確保しにくいため体重移動を使いにくく飛距離を出すことが難しくなる。しかし、スイング軸のブレは小さくなりやすい。安定感がないため、軸がぶれると立っていること自体が難しく、結果として軸がぶれにくくなるのだ。軸が安定することで、クラブの動きも安定し方向が定まりやすくなる。
朝イチからいきなりOBでは目も当てられない。その日一日をリラックスして回るためにも、できるだけリスクは回避したい。飛距離を犠牲にしてでも、フェアウェイを狙っていく価値は十分にあるはずだ。そう考えた時に、朝イチだけでもスタンス幅を狭めにしてみるのは効果的な対策となる。
左右にボールが曲がる以前に、ダフリやトップなどボールに当たるかどうかの不安が大きいゴルファーは、スイングタイプにもよるがティーアップの高さを通常よりも高くしてみると良い。
ミスヒットの不安が大きいゴルファーの多くはインパクト前で手元が浮き、クラブヘッドが垂れ下がりやすくなっている。クラブヘッドが垂れ下がると、インパクトからフォローにかけてヘッドの軌道が過剰にアッパーブローになりやすい。よって、ボールに下のスペースが狭いとトップしやすくなる。また、トップを避けようとするとダフりやすくなる。
ティーアップを高くすることで、ボールの下のスペースが広くなるのでミスの確率を減らすことができる。
しかし、高いティーアップに慣れてしまうのは避けたい。アイアンやフェアウェイウッドなどを使う地面からのショットに悪影響を及ぼしかねないからだ。実践してみるにしても、朝イチだけの特別な対策という位置づけが良いだろう。
ミドルホールやロングホールではティーショット=ドライバー、というイメージを持っているゴルファーは多いだろうが、ドライバー以外のクラブも選択肢にいれたい。ドライバーは苦手だが、アイアンやフェアウェイウッドは比較的安心して打てる、というゴルファーは朝イチのティーショットで無理してドライバーを使用せずに、安心して打てるアイアンやフェアウェイウッドを選択してみると良いだろう。
ミドルホールやロングホールでは、ティーショットでアイアンを使うと、良いショットを打てたとしても2打目以降の距離が残ることになるが、それがスコアに影響する確率は高くない。仮に、スコアに影響したとしても、ドライバーを使用してミスになる確率を踏まえた場合、アイアンを選択することが賢明なケースは多いはずだ。
プロ野球で「開幕戦は単なる1試合(144分の1)ではない」と言われることがあるが、ゴルフでもその日のプレーの幕が開く朝イチのティーショットは1打以上の意味を持つことがある。朝イチでミスしてしまうと、その後もミスを引きずりかねない。調子を取り戻した頃には18ホールが終了しかけている、ということもありうる。
及第点のショットを打てると早めに気持ちを落ち着かせることができ、その日一日を快調にプレーしやすくなる。朝イチのショットの出来の持つ意味は意外に大きい。今回紹介した3つの対策も検討しつつ、朝イチのショットではミスを防いで欲しい。
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