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ロリー・マキロイ、リッキー・ファウラー、石川遼 3Rの現在地

2020 5/23 06:00akira yasu
プロゴルファーのロリー・マキロイ、リッキー・ファウラー、石川遼Ⓒゲッティイメージズ
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Ⓒゲッティイメージズ

2009年から2010年にかけて次世代のゴルフ界を担うと言われていた3人

かつて頭文字をとって3Rと呼ばれた3人のゴルファーがいる。1989年生まれのロリー・マキロイ(Rory Mcilroy)、1988年生まれのリッキー・ファウラー(Rickie Fowler)、1991年生まれの石川遼(Ryo Ishikawa)だ。

3人とも当時は20歳前後。マキロイは欧ツアー、ファウラーは米ツアー、石川は日本ツアーで若いながらも、実績を重ね旋風を巻き起こした。その活躍から次世代のゴルフ界をリードする存在になることを期待しての呼称が3Rだった。

あれからおよそ10年。現在の3Rの今を紹介する。

メジャー4勝現世界ランキング1位のロリー・マキロイ

2009年の2月に19歳で欧ツアーに初優勝し、2010年には米ツアー初優勝した。2011年は4大メジャー初優勝(全米オープン)し、2012年にはタイガー・ウッズに次ぐ年少記録となる22歳10か月で世界ランキング1位に浮上した。以後、世界のトップレベルを維持し続けている。

マキロイにとってこれからの大きな目標は、4大メジャーの中で唯一獲得できていない、マスターズのタイトルだろう。2011年大会の最終日を2位と4打差の首位で迎えながら、後半43と大たたきして15位タイで終わるという、苦い経験がある大会。しかし、2014年からの5年連続トップ10を含めて、2011年からは9年連続で予選を通過しており、2011年以降、予選落ちをしていない4大メジャーはマスターズだけだ。マキロイ自身、大会との相性は良いと言えるだろう。

ティーショットでどれだけスコアを稼いだかを示すSG:オフザティーは、抜群の安定感を誇っている。2019年が1位、2018年が6位、2017年が2位、2016年が1位。2015年は米ツアーでのラウンド数が足りずランキング対象外だったが、2位相当の記録だった。ティーショットの飛距離と正確性の両方で、現在の高水準を維持できれば、史上6人目となるキャリアグランドスラム(4大メジャー全制覇)達成は近い将来、現実のものとなるのではないだろうか。

メジャー載冠をアメリカのゴルフファンが待ちわびているリッキー・ファウラー

リッキー・ファウラーは、アマチュアで全米オープンに出場するなど実績を残し、プロとして米ツアーに初出場したのは2009年のことだ。デビュー戦となったジャスティン・ティンバーレイク・シュライナーズ・ホスピタル・forチルドレンオープンでいきなり7位。次のフライズ・ドットコム・オープンではプレーオフにまでもつれこむ優勝争いを繰り広げ2位タイ。2010年シーズンも、2位1回、3位1回を含む10試合でトップテン入りを果たし、プロとして華々しいスタートを切った。

プロ初優勝は2012年と、プロデビュー時の勢いからするとやや遅かったが、以後、安定した成績を残し、米ツアー5勝、欧ツアー2勝。2014年は4大メジャーすべてでトップ5に入りメジャー大会でも優勝争いの常連だ。

ファウラーは、端正なルックスもあって抜群に人気が高い。そのため、以前は人気先行とも言われていた。しかし、実績を重ね、4大メジャーに届く実力を兼ね備えてたことを認めさせたのだ。

日本人の祖父を持ち、左上腕には祖父の名前のタトゥーがある。実は日本にゆかりを持つ選手でもあるのだ。

日本での実績は十分でも世界の舞台では苦しんでいる石川遼

2008年のマイナビABCチャンピオンシップでプロ初優勝を挙げ、2009年には史上最年少賞金王に輝き、2013年から満を持して米ツアー参戦。しかし、米ツアーの壁は高く、2018年から日本ツアーに戻ることになる。

2019年は年間3勝し状態が上向きつつあるが、現時点での世界ランキングは97位。10年前と比べると現状では他の2人から置いて行かれている感があるのは否めない。2010年の終わり頃には「マキロイは2歳年上。2年後に追いついていないとは限らない」と発言したこともあったが、思ったよりも二人の差は広がってしまった。しかし、まだまだ28歳。次の2年でマキロイに追いつく可能性がゼロだとは言い切れない。

まずは米ツアー復帰が目標となる。課題はティーショットの精度だ。スイング改造を繰り返している石川だが、米ツアーへの復帰はスイング改造が奏功するかがカギになりそうだ。

米ツアーや4大メジャーで3Rがそろって優勝を争う時は来るか

最早、今は3Rと呼ばれることはない。10年前のように石川が他の二人を意識することも、石川が他の二人から意識されることも今はないかもしれない。しかし、全員30歳前後で、プロゴルファーとしてこれからが最も活躍が期待できる年代となる。

石川の成長次第では、大きな舞台で3Rが優勝争いを繰り広げることもありうる。マキロイ、ファウラー、石川が優勝を争う競演。そんなシーンを一度でいいから見てみたい。

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