歴史的チームルノーF1の歴代マシンの特徴とは?|【SPAIA】スパイア

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歴史的チームルノーF1の歴代マシンの特徴とは?

2017 6/13 12:41ユタロー
ルノーF1

Photo by Ev. Safronov/Shutterstock.com

ルノーF1チームは、一時的にエンジンサプライヤーに転向したことか何度かあるが、トータルで考えると非常に歴史の長いチームだ。 そんなルノーF1チームの歴代マシンとはどのようなものなのか、紐解いていきたい。

記念すべき最初のマシン「RS01」

「RS01」は、ルノーF1が1977年に投入した最初のF1マシンだ。アンドレ・デ・コルタンツ氏とフランソワ・キャスタン氏がメインデザイナーとして開発した。この時代にはまだ投入されていないかったF1マシン初のターボエンジン搭載車だ。
ミシュランが開発したラジアルタイヤを装着するなど、当時としては目新しいアイテムが満載のマシンだったが、ターボエンジンのラグなどの原因により、たびたびリタイアしていたことが印象的だった。

初優勝を飾った「RS10」

「RS10」は、1979年に使用したマシンだ。デザイナーは、フランソワ・キャスタン氏とミッシェル・テツ氏が基軸となって開発をした。「RS01」に引き続きターボエンジン搭載のマシンであり、1979年のフランスグランプリでは、ターボエンジン車として初めての優勝を勝ち取った。
ターボユニットはツインターボに変更しており、全体のバランスとしては当時主流になりつつあったグラウンド・エフェクト・カーとして設計されており、U字型のリアウイングが大きな特徴となっている。

完全勝利を獲得した「R25」

「R25」は、ルノーF1において、いわゆる第2期と呼ばれる期間の中で最も勝利を挙げたマシンだ。2005年に投入したマシンであり、優勝回数8回、コンストラクターズタイトル、ドライバーズタイトル共に1位を飾った驚異的なマシンである。
サイドポンツーンゾーンをよりタイトに小さくしている。そのような設計にすると熱がこもりやすくなることから、シュアークルーバをかなり刻み込んでいる。さらに、ダウンフォースを増大させるため、リアサスペンションを一体型から別体式に変更しているなどの特徴がある。

開発期間が足らずに不振に終わった「RS16」

ルノーF1において第3期と呼ばれているのが2016年度のマシンだ。「RS16」という名称がつけられた。
ルノーが買収した際の前身であるロータスの時には、メルセデスのパワーユニットを載せるための車体ベースだったのだが、ルノー製のパワーユニットを載せるためにかなりの変更が必要と判断されていた。
ただ、買収からシーズンインまでの期間が短かったことから、メルセデスのパワーユニット用のパーツで進めることしかできなかったため、成績としては下位となってしまった。

ランキング上位獲得なるか?「RS17」

「RS17」は、ルノーF1チーム第3期としての2年目のマシンだ。2016年の「RS16」は時間が足りないことから不満の残る構成となっていたが、「RS17」では心機一転、大幅に変更を加えてきている。
シャーシもルノー製のパワーユニットを載せるデザインに造り替えている。「RS16」に比べるとノーズが低くなり、さらに近年のトレンドであるシャークフィンを装着している。また、サイドポッドは新しいレギュレーションの許容範囲限界まで広げられており、空力面での影響が気になるところだ。

まとめ

ルノーF1チームは、2016年のシーズンから第3期として参戦している。 第2期には「R25」のような驚異的なマシンを生み出してきた経緯からも、今後の上位ランキングへの割り込みが気になるところだ。 また新たな名車が生まれるのが楽しみだ。