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【フィギュアスケート男子】世界選手権でメダリストとなった日本人選手

2018 1/19 10:38Mimu
宇野昌磨
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日本人選手として初のメダリストとなった佐野稔

日本人選手として初めて世界選手権でメダルを獲得したのが、佐野稔だ。佐野が選手として活躍したのは70年代ごろであり、77年に東京で行われた世界選手権で銅メダルを獲得した。

中学生の時から国際大会に出場しており、日本選手権は70年~76年まで7大会連続出場、72年からは5連覇を達成している。世界選手権にも73年から5年連続で出場し、5度目の出場にして悲願のメダル獲得となった。
その後は引退し、プロスケーターや解説者として活躍。現在は日本フィギュアスケートインストラクター協会理事長としてフィギュアの普及に尽力している。

いち早く4回転ジャンプを取り入れた本田武史

佐野以降、男子では長らくメダルを獲得する選手が出なかったが、2002年、25年ぶりのメダルをもたらしたのが本田武史だ。90年代から頭角を現し、98年には長野オリンピックに出場。
2002年にはソルトレイクシティオリンピックで4位に輝いている。同年、世界選手権で佐野稔以来のメダルとなる銅メダルを獲得した。2003年も銅メダルを獲得し、村主章枝や荒川静香らとともに、日本のフィギュア界をけん引する存在となった。

日本人選手としては早い時期から4回転ジャンプを演技に取り入れており、練習ではアクセルを除く5種類の4回転ジャンプを成功させていたという。2003年の4大陸選手権では、1つのプログラムで3度の4回転(2つの4回転トウループと1つの4回転サルコウ)を成功させた。
また、この4回転を軸としたコンビネーションも抜群で、彼の大きな得点源になっていた。

世界選手権金メダル!オリンピックでもメダリストとなった高橋大輔

本田の活躍から間もなく、高橋大輔が世界選手権で大きな実績を上げた。2007年に東京で行われた世界選手権で、銀メダルに輝くと、2010年トリノ世界選手権で日本人男子選手として初となる金メダルを獲得したのだ。
この大会直前にはバンクーバーオリンピックで銅メダルも獲得しており、日本フィギュア界大躍進の年となった。また2012年にニースで行われた世界選手権でも、銀メダルを獲得している。

トリプルアクセルなどのジャンプも素晴らしかったが、高橋の魅力は世界一とも呼ばれたステップだろう。思わず引き込まれてしまう感情豊かな演技が魅力であった。

世界選手権で5度のメダルを獲得した羽生結弦

2018年1月現在、世界選手権で最もメダルを獲得している選手が羽生結弦だ。2012年、高橋とともに出場したニース大会で銅メダルを獲得すると、これまでに5度メダルを獲得している。

2012年 ニース:銅
2014年 さいたま:金
2015年 上海:銀
2016年 ボストン:銀
2017年 ヘルシンキ:金

2014年、ソチオリンピックで金メダルを獲得して以降は、世界選手権でも4年連続でメダルを獲得しており、そのうちの2つが金メダルだ。世界ランキング1位保持者であり、世界でもっとも注目を集めるスケーターの1人だろう。
ジャンプ・スピン・ステップ、どこをとっても美しく、ほぼすべてに加点がつく。まさにフィギュアスケートの申し子のような選手だ。

次世代を担う若きスケーター!宇野昌磨

今男子フィギュア界で、羽生に次ぐ注目を浴びているのが宇野昌磨だ。2017ヘルシンキ世界選手権で銀メダルを獲得すると、全日本選手権2連覇を果たし、平昌オリンピックの代表にも選ばれている。
順風満帆に見える宇野だが、2013-2014年シーズンまではジュニアの中でもやや遅れをとっていた選手だった。特にジャンプで苦労しており、トリプルアクセル、4回転ジャンプなど、当時の宇野には足りないものが多かった。

高校2年時に3アクセルと4回転をマスターすると、そこからは飛躍的に成績が向上し、わずか2年で世界のトップクラスと対等に渡り合うほどになった。地道に積み重ねていった努力が、急スピードで花開いていったのだ。
間違いなく今後のフィギュア界を担っていく選手であり、これからもますます成長してくれる選手だろう。