フィギュアスケートを生観戦する醍醐味
フィギュアスケートを生で観戦するということの醍醐味は、スピード感やリンクの使い方など、テレビなどの映像では感じられないところにあると思います。
映像で見ているより大きいリンクを隅々まで使い、端から端へと滑走していく様や、流れるように舞い踊る姿はアップで姿を映していると気付かない美しさを観客に与えてくれます。
また、近年のフィギュアスケート人気によって、一人ではじめてフィギュアスケートの観戦にくるといった方も増えているため、同好の士と親しくなれる機会にもなっています。
四大陸選手権観戦の他の大会とは違った楽しみ方
四大陸選手権の特徴は、比較的先のことを考えなくていい大会だという点です。グランプリシリーズを勝ち抜かなければ出場権が与えられないグランプリファイナル。その後の世界大会への各国代表が決定される全日本選手権などの国内一を決定する大会。
各国代表の成績で来年のその国の出場人数が決定される世界選手権。そういった、成績によって先の目標への挑戦権が左右される大会と異なり、四大陸選手権は各国決まって3枠の選出が決まっており、世界選手権前の調整期に行われる大会といった意識が強い大会です。
そのため、選手自身がさまざまな挑戦をしやすい大会だといえます。他の大会では見ることのできないチャレンジを目の当たりにすることができるかもしれません。
近年の四大陸選手権観戦チケット販売状況(1)
つい最近の四大陸選手権を見てみると、チケット価格はリーズナブルになっています。2017年平昌四大陸選手権の公式のチケット販売サイトでのチケット価格は、ショートプログラムのAシートが約3,000円でCシートでは約500円。フリーとエキシビションはAシートが約5,000円でCシートは約1,000円でした。
2016年の台北四大陸選手権はなんと入場無料で、インターネットでの席の予約が可能でした。そのため、チケット付きのツアーとチケットがついていないホテルと航空券のみのツアーがありました。同じく台北で行われた2014年の四大陸選手権でも、2016年と同様の状況でした。
近年の四大陸選手権観戦チケット販売状況(2)
2015年のソウル四大陸選手権は、ゴールド席が約8,000円、自由席が約6,000円でした。
一方、2013年の大阪四大陸選手権では、アリーナSS席が20,000円、一番安いスタンドA席が8,000円と国内の大きなフィギュアの大会は、近年のフィギュアスケート人気に伴ってチケットの価格が高騰しています。
そのため、国内でも交通費や宿泊費がかかるような遠方から出向くのであれば、国外の四大陸選手権に行くのもトータルで似たような金額になる場合もあります。
四大陸選手権観戦ツアーはどうなっているのか
ツアーの金額は、年や場所によって異なりますが、6~10万円程度が近年のアジアでの大会の相場のようです。個人でチケットと航空券とホテルをとるよりも割高になるケースが多いようです。
しかしながら、フィギュアの大会は終了時間が遅いことも多く、公共交通が頼れなかったり、外国ではタクシーを呼ぶのも一苦労だったり、近隣にホテルがなかったりなどして、個人ですべてを申し込むには、慣れない人ではリスクが伴います。
そのため、多少割高であったとしても、心ゆくまでフィギュアを楽しみたい旅慣れない人にとっては、ツアーの方がおすすめです。
まとめ
世界選手権やオリンピックに比べると、まだまだ大会としての知名度は低い四大陸フィギュアスケート選手権。しかし、だからこその楽しみ方や味わい方があるといえます。ヨーロッパ勢がいないため、その分世界大会としては観戦者倍率が低いともいえ、初観戦にはおすすめの大会ですよ。