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プロは大会に出られない?!フィギュアスケートのプロとアマの違い

2017 3/8 20:01まりも
フィギュアスケート
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Photo by Sergey Nivens / Shutterstock.com

男女ともに、近年注目度が高まっているフィギュアスケート。オリンピックや世界選手権などの大きな大会で活躍している選手はアマチュアの選手だということを知っているだろうか?フィギュアスケートのプロとアマチュアの違いやプロになるとどうなるのかなど、気になる情報をまとめた。

フィギュアスケートとは

フィギュアスケートの名前の由来は、スケートリンクの上にフィギュア(英語で図形の意)を描くように滑ることからきている。氷上で音楽に合わせて演技を行い、ステップやスピン、ジャンプなどの技術や表現力、芸術性の優劣を競う競技だ。男女のシングルと男女2人で行うペア、アイスダンスの4種目がある。
シングルとペアはショートプログラムとフリー演技、アイスダンスは規定演技のコンパルソリーと準規定演技のオリジナルダンスとフリー演技を行う。

フィギュアスケートでのアマチュアの定義

国際スケート連盟に登録している各国のスケート連盟に加入し、選手登録をしている選手をアマチュアとよぶ。正式にはエリジブル(有資格者)という言い方が使われている。かつては、ISU主催のフィギュアスケートの大会は賞金が出ることはなく、アマチュア選手はアイスショーにでることも禁じられていた。
それにより、メダリストになって知名度を挙げたら即プロへと転向する選手が増えてきた。リレハンメルオリンピックのオクサナ・バイウル選手や長野オリンピックのタラ・リピンスキー選手など、15歳でタイトルを獲得し、そのままプロへと転向する選手も現れた。

プロ化の加速に歯止めをかけるためアマチュアの権利容認へ

それに歯止めをかける措置として、大きい大会での賞金制度や所属するスケート連盟の承認を得たアイスショーに出場し、出演料を受け取ることが可能となるなどの変更が行われた。
現在では、アマチュア選手にもスポンサー企業がつき、テレビやコマーシャル、アイスショーに出演するなど、様々な活動が可能となっている。それにより、フィギュアスケートのプロとアマチュアの垣根はあいまいになっている。プロとして活動するには、選手が引退届を出して選手登録を解除することが必要となる。それにより、オリンピックや世界選手権にでる権利を失う。

競技として人気となった歴史が浅く、アマチュアの方が認知が高い現状

日本でフィギュアスケートというスポーツの人気が高まってきたのはここ10年程度のことで、カナダやアメリカとはそもそもの歴史の長さが違っている。歴史が長い国では、競技とアイスショーを楽しむ層がそもそも異なっていたり、昔活躍していた選手の層も厚かったりと日本と異なった状況ができあがっている。
そのため、現在の日本はフィギュアスケート過渡期ともいえ、今後はプロとアマチュアのそれぞれの楽しみ方を見出すファンが増えてくるのではないかと思われる。

今後のプロとアマチュアの差別化に期待

羽生結弦選手は、自身がプロの仕事を全うできるような体力を持ったスケーターでありたいと、2018年の韓国で行われる平晶オリンピック後はプロに転向することを表明している。難易度の高いジャンプを跳ぶことができる選手の方が得点が高くなりがちな大会とは異なり、アイスショーなどでのびのびと演技を魅せることができるのがプロの魅力だ。
現在はアマチュアの方にばかり人気が偏っているが、今後プロに転向する有名選手が増えてくることで、プロの注目度も高まってくることが期待される。

まとめ

競技としてのアマチュア選手のフィギュアスケートに注目が集まりがちな現状だが、歴史が長くなるほどに、プロ、アマ、双方が楽しめるものへと変わっていきそうな期待が高まる。