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フェンシングの強い国って?知っておきたい強豪国5つ

2017 5/1 10:13イシカワヒロキ
フェンシング
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Photo by Goran Bogicevic/Shutterstock.com

「フェンシングが強い国は?」と聞かれて、すぐに思い浮かべることができるでしょうか? 昨今、各国の実力が拮抗している中、近年のオリンピックでどの国が優勝するのか最後まで分かりません。これまでのオリンピック戦績を振り返り、強豪国5つをみていきましょう。

フェンシングのフルーレならイタリア

フェンシング種目の一つである、フルーレ(フルーレは攻守交替があり、胴体部分に500g以上の突きを当てることで点数になる種目)。
2012年のロンドンオリンピックでは、イタリアが男女ともフルーレ団体で金メダルを獲得しました。また、イタリアはフルーレ個人戦でも好成績を収めています。同じく2012年のロンドンオリンピック(個人女子フルーレ)で、エリーザ・ディ・フランチスカが金メダル、アリアンナ・エッリーゴが銀メダルを獲得しました。

フランスは、フェンシングで総合的に強い国

フルーレの強豪国として有名なのはイタリアですが、フランスも負けていません。フランスはフルーレ団体で2000年シドニーオリンピック金メダル、2016年リオデジャネイロオリンピック銀メダルを獲得しました。
フルーレの他にも、エペ団体で2004年アテネ、2008年北京、2016年リオデジャネイロ金メダルという成績を収めています(エペは攻守交替なしで、750g以上の突きを与えると得点になる種目)。
サーブルでも2004年アテネ、2008年北京で金メダルという結果です(サーブルは攻守交替ありで、突きか斬りいずれか当たれば得点になる種目)。

フェンシング個人で注目が集まる、ハンガリー

ハンガリーは過去に、サーベル団体で1928年から7大会連続金メダルを獲得しました。以前のように、近年のオリンピック団体戦で結果は残せていませんが、個人戦で活躍する選手は目立ちます。
2004年アテネでは、ジョルト・ネムチク選手がエペ個人で銀メダルを獲得、2012年ロンドンと続く2016年リオデジャネイロでは、シラギ・アロン選手が同じくエペ個人で金メダルという結果を収めました。
過去の勢いを取り戻しつつあるハンガリーは、フェンシングが強い国として再注目されています。

フェンシングの強い国として、ここ数年間勢いのあるロシア

ハンガリー同様、近年はロシアもフェンシングの強豪国として注目されています。ロシアは2016年のリオデジャネイロオリンピックで、フルーレ団体優勝を果たしました。
これは1996年アトランタオリンピック以来の快挙であり、2020年東京オリンピックフルーレ団体の優勝候補です。勢いづいた個人戦でも、2012年ロンドンのサーブル個人でニコライ・コワレアが銅メダル、2016年リオデジャネイロでティムール・サフィンが銅メダルを獲得しています。

フェンシングの強い国、2020年開催国の日本

2008年北京オリンピックのフルーレ個人戦で、太田雄貴氏の銀メダル獲得を皮切りに、続く2012年のロンドンオリンピック男子団体戦で初の銀メダルを獲得。現在日本フェンシングの実力は世界レベルに追いついており、2020年の東京オリンピックでも大きく注目されています。
これまで、日本フェンシングを引っ張ってきた太田雄貴氏が引退表明をし、2016年リオデジャネイロで結果を出せなかった日本ですが、次回オリンピックの開催国ということもあり、期待したいところです。

まとめ

強豪国はヨーロッパという印象が強いフェンシングですが、実際はどうでしょう? フェンシングにはフルーレ・エペ・サーブルという3つの種目があり、さらに個人・団体と分かれています。各国得意とする種目が異なるため、東京オリンピックが始まるまでに覚えておくと、楽しめるのではないでしょうか。